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「すぐわかる楽しい江戸の浮世絵」文章の中味が中学生向けっぽいのに、春画などの紹介も。 [ノンフィクションいろいろ]
4点
「すぐわかる楽しい江戸の浮世絵」ということで借りたけど、美術的な視点ではなく、
「江戸の人はどう使ったか」というサブタイトルに主眼を置いた本だった。
この時点で期待外れ。
浮世絵は、当時のファッションを先導し、広告としても使われ、読み物でもあり、プロマイドでもあった。
そんな事が書いてある。
現代と、江戸時代を比較している事が多いのだが、「現代は~」の部分が長すぎ、
文章の半分近くが現代がどうこうで終わっているページも多かった。
また、その「現代は~」の話が、敢えて詳しく書く必要な事が無いことも多く、
現代と江戸時代を比較して、教訓的な事が書いてある部分も稚拙、
対話文で構成されている「浮世絵講座」も子供向けっぽい内容で、
「中学生向け??」と思えてしまった。
でも、かなり露骨な春画なども乗っており、中学生向けとは思えないし。
全体的に、文字が大きく文章量が少ないにも関わらず、
書かなくても良い事がだらだら書いてある印象。
「浮世絵」の紹介も、「ハイセンスな女はお化粧のアイテムにも気を使う」など、
雑誌的なコピーがついていたりして、解説としては役に立たないものが多かった。
春画などの紹介が無ければ、中学生辺りにいいのかと思えたけど、大人が読むには物足りず、
子供が読むには、内容に問題あり・・・という一冊だった。
「すぐわかる楽しい江戸の浮世絵」ということで借りたけど、美術的な視点ではなく、
「江戸の人はどう使ったか」というサブタイトルに主眼を置いた本だった。
この時点で期待外れ。
浮世絵は、当時のファッションを先導し、広告としても使われ、読み物でもあり、プロマイドでもあった。
そんな事が書いてある。
現代と、江戸時代を比較している事が多いのだが、「現代は~」の部分が長すぎ、
文章の半分近くが現代がどうこうで終わっているページも多かった。
また、その「現代は~」の話が、敢えて詳しく書く必要な事が無いことも多く、
現代と江戸時代を比較して、教訓的な事が書いてある部分も稚拙、
対話文で構成されている「浮世絵講座」も子供向けっぽい内容で、
「中学生向け??」と思えてしまった。
でも、かなり露骨な春画なども乗っており、中学生向けとは思えないし。
全体的に、文字が大きく文章量が少ないにも関わらず、
書かなくても良い事がだらだら書いてある印象。
「浮世絵」の紹介も、「ハイセンスな女はお化粧のアイテムにも気を使う」など、
雑誌的なコピーがついていたりして、解説としては役に立たないものが多かった。
春画などの紹介が無ければ、中学生辺りにいいのかと思えたけど、大人が読むには物足りず、
子供が読むには、内容に問題あり・・・という一冊だった。
「霧が晴れた時」小松左京著:名作「くだんのはは」も収録のホラー短篇集! [ホラー&ミステリー]
7点
小松左京のホラー短篇集「霧が晴れた時」を再読。
と、言っても、以前読んだのは太古の昔なので(^^;)、かなり新鮮でした。
名作「くだんのはは」も、学生時代に読んだ時は、背景になっている第二次世界大戦中の日本の状況・・
というのがあまりピンと来てなかったんだなーというのを、再読してみて実感。
収録作品は
「すぐそこ」-すぐそこ・・・道に迷った主人公に出会う人は、みなそう言うが・・
「まめつま」-赤ん坊や子供だけに見える豆粒ほど小さな魔物の話
「くだんのはは」-戦時中とは思えない屋敷の奥にいるのは・・・
「秘密(タブ)」-黒い不気味な神像。それが夫を豹変させる。
「影が重なる時」-次々と現れるドッペルゲンガーに怯える町
「召集令状」-戦争は昔の事になった時代に届く召集令状。召集令状を受け取ったものは・・
「悪霊」-非業の死を遂げた天皇・皇族の研究をしている男を襲った厄災とは・・。
「消された女」-誰もいないはずのホテルに現れた女の正体は?
「黄色い泉」-雪男の目撃談がある地方で妻が行方不明に。
「逃げる」-以前騙されたポン引きに紹介された女は・・。
「蟻の園」-団地13号棟の住人たちが遭遇した怪異とは。
「骨」-庭から大量の骨が出てきた。掘れば掘るほど出てくる骨・・最後に出てきたのは?
「保護鳥」-外国の寒村で保護されている鳥。村人は、日本のトキをすごく気にかけているが・・・。
「霧が晴れた時」-家族揃っての楽しいハイキングのはずが、霧がすべてを変えてしまった。
「さとるの化物」-バーで出会った青年が、自分の考えを次々と当てる。彼はさとるの化物なのか?
どれも1960年~1970年に書かれたもの。
社会、人間、歴史・・・・いろいろな物に対する著者の見解や恐怖が、
真面目に反映されてる話が多いのは、書かれた時代の影響でしょうか。
どの話も、昭和の香りがした。
「くだんの母」や「召集令状」は、時代背景が昔に比べてわかるので、より面白く読めた。
ただ、オチでまとめる話は、やっぱりちょっと古いなーって感じも。
ホラーだけど、SFテイストを感じる話が多いのは、やっぱり小松左京だからでしょうね。
小松左京のホラー短篇集「霧が晴れた時」を再読。
と、言っても、以前読んだのは太古の昔なので(^^;)、かなり新鮮でした。
名作「くだんのはは」も、学生時代に読んだ時は、背景になっている第二次世界大戦中の日本の状況・・
というのがあまりピンと来てなかったんだなーというのを、再読してみて実感。
収録作品は
「すぐそこ」-すぐそこ・・・道に迷った主人公に出会う人は、みなそう言うが・・
「まめつま」-赤ん坊や子供だけに見える豆粒ほど小さな魔物の話
「くだんのはは」-戦時中とは思えない屋敷の奥にいるのは・・・
「秘密(タブ)」-黒い不気味な神像。それが夫を豹変させる。
「影が重なる時」-次々と現れるドッペルゲンガーに怯える町
「召集令状」-戦争は昔の事になった時代に届く召集令状。召集令状を受け取ったものは・・
「悪霊」-非業の死を遂げた天皇・皇族の研究をしている男を襲った厄災とは・・。
「消された女」-誰もいないはずのホテルに現れた女の正体は?
「黄色い泉」-雪男の目撃談がある地方で妻が行方不明に。
「逃げる」-以前騙されたポン引きに紹介された女は・・。
「蟻の園」-団地13号棟の住人たちが遭遇した怪異とは。
「骨」-庭から大量の骨が出てきた。掘れば掘るほど出てくる骨・・最後に出てきたのは?
「保護鳥」-外国の寒村で保護されている鳥。村人は、日本のトキをすごく気にかけているが・・・。
「霧が晴れた時」-家族揃っての楽しいハイキングのはずが、霧がすべてを変えてしまった。
「さとるの化物」-バーで出会った青年が、自分の考えを次々と当てる。彼はさとるの化物なのか?
どれも1960年~1970年に書かれたもの。
社会、人間、歴史・・・・いろいろな物に対する著者の見解や恐怖が、
真面目に反映されてる話が多いのは、書かれた時代の影響でしょうか。
どの話も、昭和の香りがした。
「くだんの母」や「召集令状」は、時代背景が昔に比べてわかるので、より面白く読めた。
ただ、オチでまとめる話は、やっぱりちょっと古いなーって感じも。
ホラーだけど、SFテイストを感じる話が多いのは、やっぱり小松左京だからでしょうね。
「イマジネーションの戦争 戦争×文学」芥川龍之介、安部公房、筒井康隆、伊藤計劃、小松左京、赤川次郎・・etc彼らの書いた「戦争」! [SF]
8点
集英社の「戦争×文学 コレクション」(全20巻)の5巻。
まだ全巻揃ってませんが、どんどん発刊されているようです。
このコレクションで読んだのは「アジア太平洋戦争」「ヒロシマ・ナガサキ」(リンク先感想)、これで3冊目。
この本は、現実世界ではなく、架空の世界が舞台の戦争をテーマにした作品を集めている。
まず作家陣が豪華!
芥川龍之介、安部公房、筒井康隆、伊藤計劃、宮沢賢治、小松左京、星新一、内田百聞、赤川次郎・・etc。
顔ぶれをみるとわかるように、SF的な作品が多い。
特に第一章の作品は、現実の世界が舞台じゃないからこそ、戦争という現象を多面的に捉え、
戦争が起きる要因、理由、戦争を引き起こす人の思考パターンや愚かさなどを、
強烈に描き出している。
2章は、サブタイトル通り「イマジネーション」溢れる作品が多く、その世界観も楽しめた。
ただ、前半パワーある作品が多かったのに比べ、後半が小粒なのが惜しいっ!
「歴史」カテゴリーに入れようかと思ったけど、SF作品が多いので「SF」カテゴリーに。
【1章】は創作話を通して、現実の戦争の恐ろしさ、醜さを描いた作品。
●桃太郎(芥川龍之介)-鬼の立場から見た昔話「桃太郎」。
平和を愛する鬼を、惨殺しまくる人間、桃太郎。
しかし、それは人々の間では正義の話として伝えられる・・・。
今の戦争も、情報は都合の良いようにねじ曲げられ、勝者側の立場でしか語られない。
負けた方が悪だ。
シンプルなお伽話だけど、実はすごく怖い話。
●鉄砲屋(安部公房)-馬の目島に降り立った、大国の武器商人。
恐ろしいほどの数の渡り鳥が、今年この島を休憩地にする・・と銃の購入を進めるのだが・・・。
言い続ければ、信じる人が増え、それによって大きな人々の動きが起きる。
その波が大きければ、思想統制は進み、反論する人達は弾圧にあう。
この話も、今でも似たような現象がそこかしこで起きているだろうことが、風刺されている。
その上、動きに巻き込まれている人は、その事に気が付かない、もしくは、
自分の立場などから信じる事をやめられない・・というのも同じで怖い。
アメリカのチェイニー国務長官が戦争で大儲けしたように、死の商人達の暗躍や、
そして死の商人達が、「普通の良い人」であることも想像できて怖い。
安部公房は、学生時代、一時期はまってた。
最初の数ページで安部公房らしい、シュールでシニカル、輪郭も描かれている物もぼんやりした、
暗いパステル調の絵を思い出すような世界が広がり、懐かしかった。
●通いの軍隊(筒井康隆)-紛争地帯で、武器を売っている商社で働く日本人サラリーマンが、
売ったマシンガンの不具合修理の為、最前線に「通勤」しなければならない状況に。
筒井康隆にしては、毒の強さは弱いけど、最前線に電車で通勤するという不条理さと、
サラリーマンの悲哀溢れる作品。
社員を消耗品として扱う企業の非常さとその、社命に従わなければならないサラリーマンの姿は、
国家と兵隊の姿と重なる。
●The Indifference Engine(伊藤計劃)-アフリカ紛争で、少年兵として戦場に駆り出された少年たち。
紛争が終わり、平和が訪れた時、彼らの本当の苦しみは始まった。
アフリカの少年兵問題と、ルワンダの虐殺問題をベースに書かれた話。
戦争による心の傷の深さ、憎しみの強さを、これでもかっ!と思うくらい、
辛く、悲しく、陰惨に描いた作品。
既読だったけど、改めて読みなおしても尚、胸にずーんと来る重さがある。
●既知との遭遇(モリ・ノブオ)-戦争をテーマにしたショートショート数編。
最初に掲載されているのが「映画の外の宇宙人-「人類の敵」の発明」。
ヒロシマ・ナガサキに落とされ、多くの人々の命を奪った核。
憎むべきそれは、映画の中で、宇宙人に向け、正義の鉄拳として発射される。
そして、本当に宇宙人が攻めてきた時・・・・他、
どれも3~4Pと短いながらも、ピリっとしまったショートショートが揃っている。
【2章】は、強力なイマジネーションの元に書かれた戦争。
●鳥の北斗七星(宮沢賢治)-烏の群れを軍隊と見立てて擬人化した作品。
宮沢賢治の童話的世界が展開される中、ラストの言葉が鋭い。
●春の軍隊(小松左京)-日本のあちこちで、突然、どこの国同士なのかも不明な戦闘が勃発。
住宅街が繁華街が、そこで生活している人とは無関係に破壊されていく・・・。
戦争とは、平和な生活を突然破壊するもの、それはいつ起こるかわからない、
いつ起きてもおかしくない・・ということを思わせる作品。
●おれはミサイル(秋山瑞人)-数百年の間、飛び続け、命令に従い闘い続ける戦闘機。
戦闘機は、ある時、積まれているミサイル達が会話している事に気がつく。
戦闘機もミサイル達も、戦争する理由をしらない。
ただ、命令の従い、敵と戦うだけだ。
「出来る限り生還する」が第一目標の戦闘機と、「敵を撃ち落として最後を迎える」のが目的のミサイル。
彼らの間には「グランド(地上)クラッター」が存在するという噂があったが、
広大な固体の平面があるなどということは、ナンセンス極まりない事であった。
終わり無き戦闘というシチュエーションがゾッとする虚無感を感じさせ、
また、そのような状況で交わされる戦闘機とミサイルのやりとりは、
いつも死を目の前にしていて、切ない。
センス・オブ・ワンダーに溢れる作品で、面白かった!
●鼓笛隊の襲来(三崎亜記)-戦後最大の鼓笛隊が発生!
台風のような自然災害。
でも襲ってくるのは、大音量で演奏する鼓笛隊の大群。
自然と共存できなくなった人間社会を風刺してもいるが、どこか可笑しく、ほのぼのしている。
重い話ばかりの中、ホッと一息つけるような暖かみがあり、とても好きな作品。
●スズメバチの戦闘機(青来有一)-少年は、裏山に入り、スズメバチと戦争を始めた。
敵とみなしたスズメバチを、最初は罪悪感にかられながら、一匹、一匹と殺していく。
そして、少年の心には大きな変化が・・・。
戦場での兵士の気持ちを、スズメバチを相手に戦う少年の気持ちに反映させた作品。
【3章】は「未来社会の戦争」が中心
●煉獄ロック(星野智幸)-男女は10歳になると、強固に管理・監視されたエリアで別々に生活。
そして、成人すると再び一緒に。
しかし、成人して2年間の間に、相手を見つけ子供を持てなければ、戦場に送られる世界。
歪に管理されている社会の描写は面白かったが、その管理社会が維持されている理由や、
土台になっている世界観があやふや。
途中まで面白かっただけに、あっさり終わってしまって残念。
●白い服の男(星新一)-戦争を忌むべきものとして、人類の歴史に戦争は無かったと、
改ざんしようとする世界。
●リトルガールふたたび(山本弘)-日本は、頭の悪い人間を尊敬するようになり、科学は衰退し、
愚かな民衆に政治は左右され、その結果、とんでも無いことを引き起こす・・。
山本弘の作品は、好きと嫌いが、ほんとにはっきりはっきり別れるのだけど、これは嫌いな方。
最初の方に語られる、「頭の悪い芸能人がもてはやされる」「科学的根拠の無い話をすぐ信じる」
「ネットの記事をコピペしたり、ネットで読んだ誰かの知識を自分の意見のように語り、
自分は知的だと錯覚している」・・・・etcと、きっと作者が思っているだろう、社会批判が延々と続く。
それが上から目線ですごく嫌な書き方がされており、山本弘の作品にありがちな、
語り過ぎ感も強く、読んでいて辟易。
途中から、その状況がエスカレートして、どんどんとんでも系の話になっていくんだけど、
前半の社会批判のリアルさとの乖離が激しく、笑えないし、未来社会を暗示するという怖さも、
感じられなくなっている。
●犬と鴉(田中慎弥)-戦争によって破壊されつくし、荒れ果てた町で、
敵の放った黒い人喰い犬達が人々を襲う。
病弱で、壕の中で横たわる主人公。
狂ってしまった母は、出征した父を探しに出かけたまま行方知れずとなり、
死んだはずの祖母が、「悲しみで満腹になれる」と語りかける。
食料が残っているという古い図書館に、父が籠城しているという噂を聞いた主人公は、
「悲しみで満腹になる」為、瓦礫の中、図書館に向かうのだが・・・。
戦場になった町の殺伐とした状況と、戦争で人を失う悲しみを、幻想的なタッチで描いた作品。
●「薄い街」(稲垣足穂)-立体万華鏡のような構造で、人々は逆さまになって暮らし、
笑ったり話したりすることは、刑法にふれる街。
SFだけど、戦争とどう関係があるのか、イマイチよくわからなかった。
【4章】は、戦争の一端を切り取ったような話。
●旅順入城式(内田百聞)-日露戦争で、多くの死傷者を出し、激戦の末勝利した旅順に
入城する様子を写した、活動写真を見ての、胸に迫る思いを書いた作品。
そのその気持ちはなんとなく理解できるのだけど、「日露戦争」や「旅順(大連)」に関して、
激戦だった・・ぐらいしか自分の背景となる知識が無くて、ピンと来なかった。
●うちわ(高橋新吉)-戦争が起きたと告げる号外。
しかし、狂った詩人は、それを自分を騙す為の嘘だと思う。
戦争云々より、論理的思考は自体は通常の人と同じなのに、出発点や物事の捉え方が違う為、
通常ではありえない考えに至ってしまう狂人の心理描写がとても興味深かった。
●悪夢の果て(赤川次郎)-大学教授である日下。
「教育改革審議会」で、「奉仕活動の義務化」が決定され、日本の未来を憂える。
奉仕活動の中には、「自衛隊の入隊」が含まれており、それが内申に有利、大学入試で考慮される、
就職でも有利・・・国はそういう方向へ持って行き、徴兵制を復活させようとしているのだと。
そして、父親の言う事など全く聞かなくなり、不登校となった息子達郎や、
他の若者達の自堕落な姿から、日本の将来をも憂える。
ある日目が覚めると、家族も立場もそのままに、昭和20年6月10日になっていた。
国の為に命を捨てるのが当たり前のことだと、赤紙を喜ぶ息子。
日本の敗戦を知っている日下は・・・・。
徴兵制、戦争中の思想統制、兵隊に行く若者や家族、周囲の気持ち・・・いろいろな要素はあるけど、
人間ドラマ中心になり、テーマがぼんやりしたものになってしまい、あっさり。
残るものが無かった。
●城壁(小島信夫)-中国の城壁。
城壁内で千年以上も暮らす人々もいる、古くて巨大なそれ。
そこを守備する事になったある部隊では、迷子になりようも無い場所で迷子になる兵が続発する。
隊長の命令は絶対など、軍の上下関係の厳しさ、理不尽な要求でも上官からの命令には
従わなければならない兵士の気持ちなどが、ドタバタした悲喜劇の中で語られている。
2章まではすごく面白かったが、後半は尻すぼみな感じ。
後半も悪くない話はあるんだけど、前半が良すぎるというか。
この本を読む人は、1・2章みたいな話を期待していると思うので、しょうがないのか?
でも、1・2章に収録されている作品は、どれも面白く、すっごくお勧め(^-^)ノ。
集英社の「戦争×文学 コレクション」(全20巻)の5巻。
まだ全巻揃ってませんが、どんどん発刊されているようです。
このコレクションで読んだのは「アジア太平洋戦争」「ヒロシマ・ナガサキ」(リンク先感想)、これで3冊目。
この本は、現実世界ではなく、架空の世界が舞台の戦争をテーマにした作品を集めている。
まず作家陣が豪華!
芥川龍之介、安部公房、筒井康隆、伊藤計劃、宮沢賢治、小松左京、星新一、内田百聞、赤川次郎・・etc。
顔ぶれをみるとわかるように、SF的な作品が多い。
特に第一章の作品は、現実の世界が舞台じゃないからこそ、戦争という現象を多面的に捉え、
戦争が起きる要因、理由、戦争を引き起こす人の思考パターンや愚かさなどを、
強烈に描き出している。
2章は、サブタイトル通り「イマジネーション」溢れる作品が多く、その世界観も楽しめた。
ただ、前半パワーある作品が多かったのに比べ、後半が小粒なのが惜しいっ!
「歴史」カテゴリーに入れようかと思ったけど、SF作品が多いので「SF」カテゴリーに。
【1章】は創作話を通して、現実の戦争の恐ろしさ、醜さを描いた作品。
●桃太郎(芥川龍之介)-鬼の立場から見た昔話「桃太郎」。
平和を愛する鬼を、惨殺しまくる人間、桃太郎。
しかし、それは人々の間では正義の話として伝えられる・・・。
今の戦争も、情報は都合の良いようにねじ曲げられ、勝者側の立場でしか語られない。
負けた方が悪だ。
シンプルなお伽話だけど、実はすごく怖い話。
●鉄砲屋(安部公房)-馬の目島に降り立った、大国の武器商人。
恐ろしいほどの数の渡り鳥が、今年この島を休憩地にする・・と銃の購入を進めるのだが・・・。
言い続ければ、信じる人が増え、それによって大きな人々の動きが起きる。
その波が大きければ、思想統制は進み、反論する人達は弾圧にあう。
この話も、今でも似たような現象がそこかしこで起きているだろうことが、風刺されている。
その上、動きに巻き込まれている人は、その事に気が付かない、もしくは、
自分の立場などから信じる事をやめられない・・というのも同じで怖い。
アメリカのチェイニー国務長官が戦争で大儲けしたように、死の商人達の暗躍や、
そして死の商人達が、「普通の良い人」であることも想像できて怖い。
安部公房は、学生時代、一時期はまってた。
最初の数ページで安部公房らしい、シュールでシニカル、輪郭も描かれている物もぼんやりした、
暗いパステル調の絵を思い出すような世界が広がり、懐かしかった。
●通いの軍隊(筒井康隆)-紛争地帯で、武器を売っている商社で働く日本人サラリーマンが、
売ったマシンガンの不具合修理の為、最前線に「通勤」しなければならない状況に。
筒井康隆にしては、毒の強さは弱いけど、最前線に電車で通勤するという不条理さと、
サラリーマンの悲哀溢れる作品。
社員を消耗品として扱う企業の非常さとその、社命に従わなければならないサラリーマンの姿は、
国家と兵隊の姿と重なる。
●The Indifference Engine(伊藤計劃)-アフリカ紛争で、少年兵として戦場に駆り出された少年たち。
紛争が終わり、平和が訪れた時、彼らの本当の苦しみは始まった。
アフリカの少年兵問題と、ルワンダの虐殺問題をベースに書かれた話。
戦争による心の傷の深さ、憎しみの強さを、これでもかっ!と思うくらい、
辛く、悲しく、陰惨に描いた作品。
既読だったけど、改めて読みなおしても尚、胸にずーんと来る重さがある。
●既知との遭遇(モリ・ノブオ)-戦争をテーマにしたショートショート数編。
最初に掲載されているのが「映画の外の宇宙人-「人類の敵」の発明」。
ヒロシマ・ナガサキに落とされ、多くの人々の命を奪った核。
憎むべきそれは、映画の中で、宇宙人に向け、正義の鉄拳として発射される。
そして、本当に宇宙人が攻めてきた時・・・・他、
どれも3~4Pと短いながらも、ピリっとしまったショートショートが揃っている。
【2章】は、強力なイマジネーションの元に書かれた戦争。
●鳥の北斗七星(宮沢賢治)-烏の群れを軍隊と見立てて擬人化した作品。
宮沢賢治の童話的世界が展開される中、ラストの言葉が鋭い。
●春の軍隊(小松左京)-日本のあちこちで、突然、どこの国同士なのかも不明な戦闘が勃発。
住宅街が繁華街が、そこで生活している人とは無関係に破壊されていく・・・。
戦争とは、平和な生活を突然破壊するもの、それはいつ起こるかわからない、
いつ起きてもおかしくない・・ということを思わせる作品。
●おれはミサイル(秋山瑞人)-数百年の間、飛び続け、命令に従い闘い続ける戦闘機。
戦闘機は、ある時、積まれているミサイル達が会話している事に気がつく。
戦闘機もミサイル達も、戦争する理由をしらない。
ただ、命令の従い、敵と戦うだけだ。
「出来る限り生還する」が第一目標の戦闘機と、「敵を撃ち落として最後を迎える」のが目的のミサイル。
彼らの間には「グランド(地上)クラッター」が存在するという噂があったが、
広大な固体の平面があるなどということは、ナンセンス極まりない事であった。
終わり無き戦闘というシチュエーションがゾッとする虚無感を感じさせ、
また、そのような状況で交わされる戦闘機とミサイルのやりとりは、
いつも死を目の前にしていて、切ない。
センス・オブ・ワンダーに溢れる作品で、面白かった!
●鼓笛隊の襲来(三崎亜記)-戦後最大の鼓笛隊が発生!
台風のような自然災害。
でも襲ってくるのは、大音量で演奏する鼓笛隊の大群。
自然と共存できなくなった人間社会を風刺してもいるが、どこか可笑しく、ほのぼのしている。
重い話ばかりの中、ホッと一息つけるような暖かみがあり、とても好きな作品。
●スズメバチの戦闘機(青来有一)-少年は、裏山に入り、スズメバチと戦争を始めた。
敵とみなしたスズメバチを、最初は罪悪感にかられながら、一匹、一匹と殺していく。
そして、少年の心には大きな変化が・・・。
戦場での兵士の気持ちを、スズメバチを相手に戦う少年の気持ちに反映させた作品。
【3章】は「未来社会の戦争」が中心
●煉獄ロック(星野智幸)-男女は10歳になると、強固に管理・監視されたエリアで別々に生活。
そして、成人すると再び一緒に。
しかし、成人して2年間の間に、相手を見つけ子供を持てなければ、戦場に送られる世界。
歪に管理されている社会の描写は面白かったが、その管理社会が維持されている理由や、
土台になっている世界観があやふや。
途中まで面白かっただけに、あっさり終わってしまって残念。
●白い服の男(星新一)-戦争を忌むべきものとして、人類の歴史に戦争は無かったと、
改ざんしようとする世界。
●リトルガールふたたび(山本弘)-日本は、頭の悪い人間を尊敬するようになり、科学は衰退し、
愚かな民衆に政治は左右され、その結果、とんでも無いことを引き起こす・・。
山本弘の作品は、好きと嫌いが、ほんとにはっきりはっきり別れるのだけど、これは嫌いな方。
最初の方に語られる、「頭の悪い芸能人がもてはやされる」「科学的根拠の無い話をすぐ信じる」
「ネットの記事をコピペしたり、ネットで読んだ誰かの知識を自分の意見のように語り、
自分は知的だと錯覚している」・・・・etcと、きっと作者が思っているだろう、社会批判が延々と続く。
それが上から目線ですごく嫌な書き方がされており、山本弘の作品にありがちな、
語り過ぎ感も強く、読んでいて辟易。
途中から、その状況がエスカレートして、どんどんとんでも系の話になっていくんだけど、
前半の社会批判のリアルさとの乖離が激しく、笑えないし、未来社会を暗示するという怖さも、
感じられなくなっている。
●犬と鴉(田中慎弥)-戦争によって破壊されつくし、荒れ果てた町で、
敵の放った黒い人喰い犬達が人々を襲う。
病弱で、壕の中で横たわる主人公。
狂ってしまった母は、出征した父を探しに出かけたまま行方知れずとなり、
死んだはずの祖母が、「悲しみで満腹になれる」と語りかける。
食料が残っているという古い図書館に、父が籠城しているという噂を聞いた主人公は、
「悲しみで満腹になる」為、瓦礫の中、図書館に向かうのだが・・・。
戦場になった町の殺伐とした状況と、戦争で人を失う悲しみを、幻想的なタッチで描いた作品。
●「薄い街」(稲垣足穂)-立体万華鏡のような構造で、人々は逆さまになって暮らし、
笑ったり話したりすることは、刑法にふれる街。
SFだけど、戦争とどう関係があるのか、イマイチよくわからなかった。
【4章】は、戦争の一端を切り取ったような話。
●旅順入城式(内田百聞)-日露戦争で、多くの死傷者を出し、激戦の末勝利した旅順に
入城する様子を写した、活動写真を見ての、胸に迫る思いを書いた作品。
そのその気持ちはなんとなく理解できるのだけど、「日露戦争」や「旅順(大連)」に関して、
激戦だった・・ぐらいしか自分の背景となる知識が無くて、ピンと来なかった。
●うちわ(高橋新吉)-戦争が起きたと告げる号外。
しかし、狂った詩人は、それを自分を騙す為の嘘だと思う。
戦争云々より、論理的思考は自体は通常の人と同じなのに、出発点や物事の捉え方が違う為、
通常ではありえない考えに至ってしまう狂人の心理描写がとても興味深かった。
●悪夢の果て(赤川次郎)-大学教授である日下。
「教育改革審議会」で、「奉仕活動の義務化」が決定され、日本の未来を憂える。
奉仕活動の中には、「自衛隊の入隊」が含まれており、それが内申に有利、大学入試で考慮される、
就職でも有利・・・国はそういう方向へ持って行き、徴兵制を復活させようとしているのだと。
そして、父親の言う事など全く聞かなくなり、不登校となった息子達郎や、
他の若者達の自堕落な姿から、日本の将来をも憂える。
ある日目が覚めると、家族も立場もそのままに、昭和20年6月10日になっていた。
国の為に命を捨てるのが当たり前のことだと、赤紙を喜ぶ息子。
日本の敗戦を知っている日下は・・・・。
徴兵制、戦争中の思想統制、兵隊に行く若者や家族、周囲の気持ち・・・いろいろな要素はあるけど、
人間ドラマ中心になり、テーマがぼんやりしたものになってしまい、あっさり。
残るものが無かった。
●城壁(小島信夫)-中国の城壁。
城壁内で千年以上も暮らす人々もいる、古くて巨大なそれ。
そこを守備する事になったある部隊では、迷子になりようも無い場所で迷子になる兵が続発する。
隊長の命令は絶対など、軍の上下関係の厳しさ、理不尽な要求でも上官からの命令には
従わなければならない兵士の気持ちなどが、ドタバタした悲喜劇の中で語られている。
2章まではすごく面白かったが、後半は尻すぼみな感じ。
後半も悪くない話はあるんだけど、前半が良すぎるというか。
この本を読む人は、1・2章みたいな話を期待していると思うので、しょうがないのか?
でも、1・2章に収録されている作品は、どれも面白く、すっごくお勧め(^-^)ノ。
「秘密(トップ・シークレット)」(清水玲子著)10巻発売O(≧▽≦)O♪ [コミック]

秘密 -トップ・シークレット- 10 (ジェッツコミックス)
- 作者: 清水玲子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2011/12/28
- メディア: コミック
死んだ人の脳内の記憶を映像化し、事件を解決する通称「第9」を舞台にした作品。
青木の姉夫婦が惨殺され、魔の手が薪にまで伸びた、重くて衝撃的で緊迫感溢れた9巻。
10巻はその続編だけど、またまだ話は途中で、全容が見えないまま次巻へ。
次巻の発売が待ち遠しくなる巻でした。
「A-BOUT!」(市川マサ著)11巻発売!!盛り上がってるけど、最終回近い??(T_T) [コミック]
伝説になるほど強いけど、伝説になるほどバカな主人公朝桐が、不良の巣窟光嶺高校で、
トップを目指す不良喧嘩マンガ。
1~9巻の感想はこちら。
10巻の感想はこちら。
この手のジャンルのマンガは読まない私だけど、朝桐のバカっぷりとか、
主人公を取り巻く脇役キャラがどれも魅力的、ギャグとシリアスのバランスも好みで、
とにかく、大好きなマンガ。
樋口に倒され行方不明になっていた北条が戻ってきた。
そして、他のチームを狩り急速に勢力を伸ばしてきた「チームイータ」が、光嶺にも手を伸ばす。
あまりにも勢力の大きい相手チームイータに、朝桐達は・・・。
週刊マガジンの連載も読んでいるけど、とにかく、すっごい盛り上がり!
しかーし、この盛り上がり方、最終回に向かって突き進んでいるような・・・。
何か、連載もうちょっとで終わっちゃいそうだよ~(T_T)。
それだったら、悲しすぎ。
今、週刊連載で、一番楽しみにしてるマンガなのに・・・。
サザエさんのように、登場人物が学年も上がらず、こち亀みたいに長く頑張って欲しかった・・・。
11巻は、おにぎり(三角形一)が主人公の番外編、「O-BOUT」も載ってます。
「知識ゼロからの西洋絵画入門」山田五郎著:画家のエピソードが満載で面白い♪ [歴史]
7.5点
先日読んだすごく似たタイトルの本「知識ゼロからの西洋絵画史入門」(リンク先感想)が
とても面白かったので、同じ著者、タレント・評論家の山田五郎の、
もう一冊の西洋絵画の本も読んでみました。
先日読んだ本は、西洋絵画史入門で、ゴシック、バロック、印象派、象徴派・・・など、
イメージしにくい絵画の派の特徴を、わかりやすい例えと、その派を代表する絵の解説を使って、
面白く解説してくれた本。
こちらは、ゴッホ、ミレー、ミレイ、モネ、マネ・・・etcと有名な画家を、1枚の絵をピックアップして、
解説すると共に、その特徴や性格、エピソードなどと一緒に紹介してくれた本。
青い幻想的なイメージから、何となく薄幸そうなイメージだったシャガールが、
ナチスドイツに追われたりはしたけど、奥さんとラブラブで「幸せっ!絶頂!」って絵を描いてた事や
(見た限りそう思えないんだけど・・・(^^;))、金ピカで妖艶な絵から、
キザでスタイリッシュな人かと思っていたクリムトが、実は職人気質で、工芸と芸術の融合を
目指していた(ユーゲントシュティル)なんて話も面白かった。
金ピカが日本の金屏風などからの影響というのも知らなかったし。
ルソーの絵は、不思議なバランスの絵だと思っていたけど、本当にヘタウマだったというのにも笑った。
でも、そのヘタウマさが他の画家に受け、開いた個展にほとんど人が来なくても、
ピカソ達が「ルソーを讃える夕べ」を開いたりしてたらしい。
画家一人に対し、紹介している絵も一枚(補足で小さく他の絵が掲載されていることもあるけど)で、
物足りないかな?と思ってたら、全くそんなことはなく、すごく楽しく読めた♪
「知識ゼロからの西洋絵画入門」「知識ゼロからの西洋絵画史入門」、
どちらもすごく面白く、楽しんで読めるので、合わせて読むのがお勧めです(^-^)ノ。
先日読んだすごく似たタイトルの本「知識ゼロからの西洋絵画史入門」(リンク先感想)が
とても面白かったので、同じ著者、タレント・評論家の山田五郎の、
もう一冊の西洋絵画の本も読んでみました。
先日読んだ本は、西洋絵画史入門で、ゴシック、バロック、印象派、象徴派・・・など、
イメージしにくい絵画の派の特徴を、わかりやすい例えと、その派を代表する絵の解説を使って、
面白く解説してくれた本。
こちらは、ゴッホ、ミレー、ミレイ、モネ、マネ・・・etcと有名な画家を、1枚の絵をピックアップして、
解説すると共に、その特徴や性格、エピソードなどと一緒に紹介してくれた本。
青い幻想的なイメージから、何となく薄幸そうなイメージだったシャガールが、
ナチスドイツに追われたりはしたけど、奥さんとラブラブで「幸せっ!絶頂!」って絵を描いてた事や
(見た限りそう思えないんだけど・・・(^^;))、金ピカで妖艶な絵から、
キザでスタイリッシュな人かと思っていたクリムトが、実は職人気質で、工芸と芸術の融合を
目指していた(ユーゲントシュティル)なんて話も面白かった。
金ピカが日本の金屏風などからの影響というのも知らなかったし。
ルソーの絵は、不思議なバランスの絵だと思っていたけど、本当にヘタウマだったというのにも笑った。
でも、そのヘタウマさが他の画家に受け、開いた個展にほとんど人が来なくても、
ピカソ達が「ルソーを讃える夕べ」を開いたりしてたらしい。
画家一人に対し、紹介している絵も一枚(補足で小さく他の絵が掲載されていることもあるけど)で、
物足りないかな?と思ってたら、全くそんなことはなく、すごく楽しく読めた♪
「知識ゼロからの西洋絵画入門」「知識ゼロからの西洋絵画史入門」、
どちらもすごく面白く、楽しんで読めるので、合わせて読むのがお勧めです(^-^)ノ。
「ねがい」「蟲たちの家」楳図かずお著:楳図かずおの短篇集2冊! [コミック]

ねがい (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 2)
- 作者: 楳図 かずお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/07
- メディア: コミック

蟲たちの家 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 3)
- 作者: 楳図 かずお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/07
- メディア: コミック
小学館から出ている「楳図パーフェクション」の2と3。
「おろち 1 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)」
「神の左手悪魔の右手 1 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 12)」
「わたしは真悟 1 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 11)」なども出てます。
「のろい」の方は、1975年~1985年まで描かれた短編を集めたもの。
友達のいない男の子が作った人形モクメの話「ねがい」、
子供達が作った呪いのマスクの話「DEATH MAKE」、
ダイエットの果ては・・の「絶食」、寿命が20歳になった世界の話「Rojin」、
恐怖のクリスマス「プレゼント」、近所から逃げ出した蛇は・・・の「蛇」、
縁遠かった祖母の葬儀で起きる怪「鎌」など、楳図かずおらしいホラー系の話が多かった。
「ねがい」のモクメの不気味さ、怖さは、楳図かずおの絵柄ならでは。
また切ない話でもあるのがいい。
「Rojin」も味があって、印象に残る話だった。
「鎌」は、ストーリー的にはそれほどひねりがないけど、とにかく楳図かずおの絵で、
実話怪談系の話を描いたら、こんなに不気味に面白くなるんだ!と思えた話。
楳図かずおのホラー短編が読みたい人にお勧め(^-^)ノ。
「蟲たちの家」も「ねがい」と同じくホラー短篇集だけど、男女の機微がテーマになっている話が多い。
浮気した夫に追い詰められ蝶になりたいと願った妻の話「蟲たちの家」、
近所のこどもに浮気の現場を見られた貞淑な妻が日々怯えつつ過ごす「目」、
妻殺しの冤罪で死刑になろうとする男の話「ロウソク」、
意識不明の婚約者をずっと介護する男の話「きずな」、
芸能界デビューを切望する女の狂気「螺旋階段」、
轢き殺した妻の首が消失した「首」、
結婚は失敗・・人生をやりなおせたら・・・その願いがかなった時・・「夏の終わり」 、
などが収録。
恐怖ホラーと言うより少ししみじみするような幻想系の話も多い。
どうも、男女の機微や、人間の心のちょっとした琴線をを描くには、
楳図かずおの絵柄、キャラクター、演出は激しすぎな気がして、しっくり来ない話が多かった。
こちらは残念!
それでも楳図かずおテイスト満載なので、楽しめることは楽しめるんだけど。
「ひらけ駒!」南Q太著:のほほんとした雰囲気の、将棋をやってみたくなる漫画♪ [コミック]
7.5点
現在、モーニングで連載中の将棋漫画。
と言っても、プロ棋士が闘うハードなものではなく、勝ち負けに一喜一憂したり、昇級を喜んだり、
スランプで悩んだり、プロ棋士に憧れたり・・・その辺にいそうな、
将棋が大好きな小学生の男の子が主人公の漫画。
息子に触発され、母親まで将棋を始め、まだまだ初心者なのに大会に出場。
自分有利に進んでいる局面で「私って将棋が出来る人みたい」と心の中で一人喜んでいたりするような、
そんな、ほのぼのした作風が魅力。
将棋をほとんど知らない人が読んでも楽しめます♪
単行本は4巻まで出てます。
小さなエピソードを重ねて進むほのぼののんびりした展開の為、
最初は読み流していた漫画だったんだけど、話が進んで、登場人物のキャラクターとかが
はっきりしてきたら、俄然面白くなりました(^^)。
で、この漫画を読んで、将棋に「定跡」というものがあるのを知りました(^^;)。
ちゃんと、手を覚えるんですね~!
適当に指してるんじゃなかったんだ(^^;)。
小学校5年生くらいの時、一瞬だけ詰将棋にはまった事があります。
はまったと言っても、新聞の1コーナーで連載されてた、詰将棋を解こうとしてただけ。
でも、将棋の駒や盤は使って無かった為、3手詰めぐらいまでが、
頭の中でシミュレーションできる限界。
クロスワードパズルなどと同じ感覚でいたので、実際に将棋の駒を並べて考えるという発想すら無かった。
5手詰めとか、もっと多いのとか、駒の動きを全部記憶して解ける人って凄いなー、自分には無理!
と1~2ヶ月でやめた記憶(^^;)。
この漫画を読んで、詰将棋や将棋を久々にやりたくなりました。
詰将棋ができるサイトを見つけたけど・・・・何年もやってなかったから、
駒が裏になってると、何の駒かわからない!
ついでに、裏になった駒がどう動くかも忘れてる・・・・_| ̄|○。
駒の動かし方から勉強しなおし・・・というのは敷居が高いなー。
でも、この漫画を読む度、詰将棋がやりたくなるのでありました。
何か、ワクワクするんですよ♪
現在、モーニングで連載中の将棋漫画。
と言っても、プロ棋士が闘うハードなものではなく、勝ち負けに一喜一憂したり、昇級を喜んだり、
スランプで悩んだり、プロ棋士に憧れたり・・・その辺にいそうな、
将棋が大好きな小学生の男の子が主人公の漫画。
息子に触発され、母親まで将棋を始め、まだまだ初心者なのに大会に出場。
自分有利に進んでいる局面で「私って将棋が出来る人みたい」と心の中で一人喜んでいたりするような、
そんな、ほのぼのした作風が魅力。
将棋をほとんど知らない人が読んでも楽しめます♪
単行本は4巻まで出てます。
小さなエピソードを重ねて進むほのぼののんびりした展開の為、
最初は読み流していた漫画だったんだけど、話が進んで、登場人物のキャラクターとかが
はっきりしてきたら、俄然面白くなりました(^^)。
で、この漫画を読んで、将棋に「定跡」というものがあるのを知りました(^^;)。
ちゃんと、手を覚えるんですね~!
適当に指してるんじゃなかったんだ(^^;)。
小学校5年生くらいの時、一瞬だけ詰将棋にはまった事があります。
はまったと言っても、新聞の1コーナーで連載されてた、詰将棋を解こうとしてただけ。
でも、将棋の駒や盤は使って無かった為、3手詰めぐらいまでが、
頭の中でシミュレーションできる限界。
クロスワードパズルなどと同じ感覚でいたので、実際に将棋の駒を並べて考えるという発想すら無かった。
5手詰めとか、もっと多いのとか、駒の動きを全部記憶して解ける人って凄いなー、自分には無理!
と1~2ヶ月でやめた記憶(^^;)。
この漫画を読んで、詰将棋や将棋を久々にやりたくなりました。
詰将棋ができるサイトを見つけたけど・・・・何年もやってなかったから、
駒が裏になってると、何の駒かわからない!
ついでに、裏になった駒がどう動くかも忘れてる・・・・_| ̄|○。
駒の動かし方から勉強しなおし・・・というのは敷居が高いなー。
でも、この漫画を読む度、詰将棋がやりたくなるのでありました。
何か、ワクワクするんですよ♪
「図説オーストリアの歴史」増谷英樹・古田善文著:オーストリア建国は誰も望まないものだった? [歴史]
7.5点
オーストリアと言えばハプスブルク家。
後は、第一次世界大戦勃発の原因がサラエボでオーストリア皇太子夫婦が暗殺されたこと。
音楽の都ウィーン。
でも、実際、はっきりしたイメージはそれくらい(^^;)。
この本の最初の方に「オーストリア共和国の建国は誰も望んでいなかった」と書いてあったことに、
興味を持ったので読んでみた。
「オーストリア」の語源となった「オスタリキ」は、996年に初めて現存する古文書に登場する。
しかし、単なる地名だし、この地域、神聖ローマ帝国の一部だったので、
統括する諸侯が変わったり、その領土も拡大したり、縮小したり、ゴチャゴチャ。
「オーストリア帝国」は、1804年、神聖ローマ皇帝フランツ二世が、
オーストリア帝国皇帝(フランツ一世)を名乗った事で、歴史に登場。
第一次世界大戦後、それまでオーストリア帝国(「オーストリア-ハンガリー二重帝国」)だった
チェコ、ハンガリー、ポーランドが独立し、残されたオーストリアは、ドイツとの統合を望んだが、
敗戦国ドイツの勢力拡大を恐れた他の国の思惑もあり、「パリ講和会議」でドイツとは別の
「オーストリア共和国」が成立したのだという。
オーストリアが思った以上にドイツ寄りだったのにはびっくりだった。
でも、元々神聖ローマ帝国の一部だったのが、ドイツの母体になったプロイセンに普墺戦争で負け、
はじかれてしまった・・という流れを知ると、納得なんだけど。
中世ヨーロッパでのオーストリア(オスタリキ)やその周辺地域の、
勢力の変化が第一章で語られている。
第二章では、すでに近代の話になり、マリア・テレジアとその息子ヨーゼフ二世の統治について。
第三章は、「オーストリア帝国」。
第四章は、フランス革命の影響。
第五章は、「オーストリア=ハンガリー二重帝国」。
第六章は、ウィーン世紀末文化と反ユダヤ主義。
第七章は、第一次世界大戦。
そして、八章からは、九章「ナチ支配下のオーストリア」他、第二次世界大戦~現代までの
オーストリアの内情を扱った章が続く。
中世ヨーロッパの動向からオーストリアの複雑な人種構成を語り、
ナチス・ドイツを歓迎した反ユダヤ主義が生まれた理由、
対外的に認識されていた「ナチス・ドイツの被害者」という事実とは違う立場から、
オーストリアの人々がナチスの反ユダヤ主義を歓迎し、ナチスドイツに積極的に協力したという事実を、
認識していく過程が、書かれている。
この本は、オーストリアの成り立ちを追う事がテーマではなく、
中世・近代の歴史を踏まえた上で、現代のオーストリア国家のありようを語る事がテーマになっている。
そういう視点は自分には目新しく、面白く読めた。
また、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の功罪(実際は、ナチス・ドイツによる侵略を歓迎した
オーストリアが、ナチスドイツの被害者であるような認識を世界に広めた)なども興味深かった。
第二次世界大戦後、永世中立国の立場をとっているオーストリアだが、
同じ永世中立国スイスとは違い、EUに加盟したり、海外派兵したり、かなりその動向も
国民意識も違うのが興味深い。
最も不思議な国の一つである「スイス」についても、何か読んで見ようと思った。
オーストリアと言えばハプスブルク家。
後は、第一次世界大戦勃発の原因がサラエボでオーストリア皇太子夫婦が暗殺されたこと。
音楽の都ウィーン。
でも、実際、はっきりしたイメージはそれくらい(^^;)。
この本の最初の方に「オーストリア共和国の建国は誰も望んでいなかった」と書いてあったことに、
興味を持ったので読んでみた。
「オーストリア」の語源となった「オスタリキ」は、996年に初めて現存する古文書に登場する。
しかし、単なる地名だし、この地域、神聖ローマ帝国の一部だったので、
統括する諸侯が変わったり、その領土も拡大したり、縮小したり、ゴチャゴチャ。
「オーストリア帝国」は、1804年、神聖ローマ皇帝フランツ二世が、
オーストリア帝国皇帝(フランツ一世)を名乗った事で、歴史に登場。
第一次世界大戦後、それまでオーストリア帝国(「オーストリア-ハンガリー二重帝国」)だった
チェコ、ハンガリー、ポーランドが独立し、残されたオーストリアは、ドイツとの統合を望んだが、
敗戦国ドイツの勢力拡大を恐れた他の国の思惑もあり、「パリ講和会議」でドイツとは別の
「オーストリア共和国」が成立したのだという。
オーストリアが思った以上にドイツ寄りだったのにはびっくりだった。
でも、元々神聖ローマ帝国の一部だったのが、ドイツの母体になったプロイセンに普墺戦争で負け、
はじかれてしまった・・という流れを知ると、納得なんだけど。
中世ヨーロッパでのオーストリア(オスタリキ)やその周辺地域の、
勢力の変化が第一章で語られている。
第二章では、すでに近代の話になり、マリア・テレジアとその息子ヨーゼフ二世の統治について。
第三章は、「オーストリア帝国」。
第四章は、フランス革命の影響。
第五章は、「オーストリア=ハンガリー二重帝国」。
第六章は、ウィーン世紀末文化と反ユダヤ主義。
第七章は、第一次世界大戦。
そして、八章からは、九章「ナチ支配下のオーストリア」他、第二次世界大戦~現代までの
オーストリアの内情を扱った章が続く。
中世ヨーロッパの動向からオーストリアの複雑な人種構成を語り、
ナチス・ドイツを歓迎した反ユダヤ主義が生まれた理由、
対外的に認識されていた「ナチス・ドイツの被害者」という事実とは違う立場から、
オーストリアの人々がナチスの反ユダヤ主義を歓迎し、ナチスドイツに積極的に協力したという事実を、
認識していく過程が、書かれている。
この本は、オーストリアの成り立ちを追う事がテーマではなく、
中世・近代の歴史を踏まえた上で、現代のオーストリア国家のありようを語る事がテーマになっている。
そういう視点は自分には目新しく、面白く読めた。
また、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の功罪(実際は、ナチス・ドイツによる侵略を歓迎した
オーストリアが、ナチスドイツの被害者であるような認識を世界に広めた)なども興味深かった。
第二次世界大戦後、永世中立国の立場をとっているオーストリアだが、
同じ永世中立国スイスとは違い、EUに加盟したり、海外派兵したり、かなりその動向も
国民意識も違うのが興味深い。
最も不思議な国の一つである「スイス」についても、何か読んで見ようと思った。
「ねうちもん京都 お金をかけずに京めぐり」グレゴリ青山著:京都人による京都の観光地巡り♪ [コミックエッセイ]
7.3点
ヘタウマで独特の味わいにある絵で描く、アジアなどの旅行記が面白いグレゴリ青山。
京都生まれの京都育ちなので、「ナマの京都」(リンク先感想)など
京都に関するコミックエッセイもいくつか出してます。
京都人だからこそわかる「京都人のイケズ」は怖かった。
そんな著者が、地元京都の観光地を案内してくれる本。
見処がいっぱいある京都。
最初の章は、三十三間堂、清水寺、祇園、大原三千院など、京都12ヶ所の観光地の見処と、
その周辺の食処、おみやげ物案内。
思わず登りたくなる清水寺の高層石垣はたまに外人が登っているのを見るとか、
六道珍皇寺の小野篁の像は、むちゃくちゃ怖いとか、
著者独自の視点で紹介されているのは、普通のガイドブックよりポイントがはっきりしていて
わかりやすい。
観光地一つ一つに関しては、それほど詳しく説明されていないけど、
情報量が多い状態で、漫然と次々に観光地を回ってしまうより、
「ここではこれを見たい!」と思わせてくれるのがいい。
飲食店情報も、地元の人ならではというのもあるのが嬉しい♪
後半は、京都駅エリア、左京区エリア、鳥丸通エリア、嵐山・亀岡エリア、太秦エリアなど8つの
エリアに分けて名店、個性的な店、食べ物などが紹介されている。
お土産物屋、油屋、手ぬぐい屋さん、いろいろな種類のお店、
美味しいお店などだけでなく、博物館なども。
本能寺のある「寺町通りエリア」は、北に行く(上がる)ほど、ディープな店が増えるとか。
四条通近くは、パチンコ、ファーストフードのチェーン店などよくあるお店が。
しかしどんどん北に向かうと、玄米発祥のお茶屋さん、アイドル猫がいる喫茶店、
京都初のエスニック雑貨屋さん(昭和24年創業)、ボタンの専門店、書の専門店、
個性的な本屋など、地味だけど奥が深い店があるという。
本誌で、半ページを割いて紹介している木版画のお店「芸艸堂」などは行ってみたい♪
こちらの章も、地元の人ならではの情報がちょこちょこ挟まれており、参考になります。
また「ヨソさんと一緒」という見開き1ページの読み物がいくつか入っていて、これが面白かった!
京都人ではないけど、京都が好きだったり、移り住んだり、そういう人と一緒に京都を訪問するというもの。
和菓子を作っている人とは、和菓子作りの道具のお店に、お坊さんとは袈裟や数珠のお店に、
普通なら知ることができない京都で作られる歴史ある道具などが紹介されていた。
他にも、「ヨソさん」ならではの視点で京都が紹介されていて、どれも楽しめた。
巻末漫画「ねうちモンとはずれモン」は、観光客だけでなく、地元民も遭遇する、
飲食店などでの、京都の怖い「イケズ」の話。
笑えたけど、すごく怖い(^_^;)。
ということで、ガイドブックとしても、京都紀行のコミックエッセイとしても、楽しめる一冊♪
これから京都に旅行に行く方、行く予定は全く無い方、どちらにもお勧めです(^-^)ノ。
ヘタウマで独特の味わいにある絵で描く、アジアなどの旅行記が面白いグレゴリ青山。
京都生まれの京都育ちなので、「ナマの京都」(リンク先感想)など
京都に関するコミックエッセイもいくつか出してます。
京都人だからこそわかる「京都人のイケズ」は怖かった。
そんな著者が、地元京都の観光地を案内してくれる本。
見処がいっぱいある京都。
最初の章は、三十三間堂、清水寺、祇園、大原三千院など、京都12ヶ所の観光地の見処と、
その周辺の食処、おみやげ物案内。
思わず登りたくなる清水寺の高層石垣はたまに外人が登っているのを見るとか、
六道珍皇寺の小野篁の像は、むちゃくちゃ怖いとか、
著者独自の視点で紹介されているのは、普通のガイドブックよりポイントがはっきりしていて
わかりやすい。
観光地一つ一つに関しては、それほど詳しく説明されていないけど、
情報量が多い状態で、漫然と次々に観光地を回ってしまうより、
「ここではこれを見たい!」と思わせてくれるのがいい。
飲食店情報も、地元の人ならではというのもあるのが嬉しい♪
後半は、京都駅エリア、左京区エリア、鳥丸通エリア、嵐山・亀岡エリア、太秦エリアなど8つの
エリアに分けて名店、個性的な店、食べ物などが紹介されている。
お土産物屋、油屋、手ぬぐい屋さん、いろいろな種類のお店、
美味しいお店などだけでなく、博物館なども。
本能寺のある「寺町通りエリア」は、北に行く(上がる)ほど、ディープな店が増えるとか。
四条通近くは、パチンコ、ファーストフードのチェーン店などよくあるお店が。
しかしどんどん北に向かうと、玄米発祥のお茶屋さん、アイドル猫がいる喫茶店、
京都初のエスニック雑貨屋さん(昭和24年創業)、ボタンの専門店、書の専門店、
個性的な本屋など、地味だけど奥が深い店があるという。
本誌で、半ページを割いて紹介している木版画のお店「芸艸堂」などは行ってみたい♪
こちらの章も、地元の人ならではの情報がちょこちょこ挟まれており、参考になります。
また「ヨソさんと一緒」という見開き1ページの読み物がいくつか入っていて、これが面白かった!
京都人ではないけど、京都が好きだったり、移り住んだり、そういう人と一緒に京都を訪問するというもの。
和菓子を作っている人とは、和菓子作りの道具のお店に、お坊さんとは袈裟や数珠のお店に、
普通なら知ることができない京都で作られる歴史ある道具などが紹介されていた。
他にも、「ヨソさん」ならではの視点で京都が紹介されていて、どれも楽しめた。
巻末漫画「ねうちモンとはずれモン」は、観光客だけでなく、地元民も遭遇する、
飲食店などでの、京都の怖い「イケズ」の話。
笑えたけど、すごく怖い(^_^;)。
ということで、ガイドブックとしても、京都紀行のコミックエッセイとしても、楽しめる一冊♪
これから京都に旅行に行く方、行く予定は全く無い方、どちらにもお勧めです(^-^)ノ。
「ココロミくん」(1~3巻)べつやくれい著:逆さになって食べる、何でもデコる、お菓子でジオラマ・・やらなくていいことをココロミる本 [コミックエッセイ]
7.8点
7点
7.5点
デイリーポータルZに掲載されたべつやくれいの記事を集めた本。
この記事の中から「スイーツ系」を集めた「ばかスイーツ」(リンク先感想)も出てます。
この本、とにかく「敢えてやらなくてもいいことをやる」をコンセプトに、
本当にやらなくていいことに真剣に取り組んでます(^_^;)。
オシャレ長靴を探す、鉄棒で逆さまになって食べる、ことわざを実践、
「ちくわぶ」の自作、クリップ・縄跳び・キッコーマン醤油差しなどをキラキラにデコる、
楳図かずおの漫画に出てくるような恐怖顔メイクで写真を撮る(該当記事はこちら)、
ティファニーのアクセをアルミホイルで作る、自作の王冠(布製)を作る・・・etc。
明太フランスはどこのパン屋のが美味しいか、田園調布・多摩川河川沿い・代々木公園などに
どんな雪だるまが作られているかなど、調査物も。
どれも、脱力系のべつやくれいのスタンスがいい味を出しているのと、彼女がとても器用で、
自作品の完成度が高い(お菓子のジオラマでは素晴らしい「墓場」を作ってる)のも、
見て感心でき楽しくていい!
どれも、デイリーポータルZに載ってる記事だけど、探して読むのが面倒な人は、
これでまとめて読むと楽です。
1~3巻まで出てるけど、あまりにもどうでもいいことに挑戦しまくってる1巻が面白い。
スタバの店員のコスプレ(黒いポロに自作の緑色のエプロン)をして、スタバに行く話は笑えた。
自作した「かっこいい鼻眼鏡」は、画像で見る限りはなかなかの出来だし、
いろいろなものでたこウインナーを作る話も楽しい♪
2巻はちょっとネタが尽きた感も感じたけど、3巻は手作りネタが多くて、それも面白かった。
どんなことでも、一生懸命ココロミルことは素晴らしい!!と、ちょっとは思える一冊♪
お勧め~(^-^)ノ。
7点
7.5点
デイリーポータルZに掲載されたべつやくれいの記事を集めた本。
この記事の中から「スイーツ系」を集めた「ばかスイーツ」(リンク先感想)も出てます。
この本、とにかく「敢えてやらなくてもいいことをやる」をコンセプトに、
本当にやらなくていいことに真剣に取り組んでます(^_^;)。
オシャレ長靴を探す、鉄棒で逆さまになって食べる、ことわざを実践、
「ちくわぶ」の自作、クリップ・縄跳び・キッコーマン醤油差しなどをキラキラにデコる、
楳図かずおの漫画に出てくるような恐怖顔メイクで写真を撮る(該当記事はこちら)、
ティファニーのアクセをアルミホイルで作る、自作の王冠(布製)を作る・・・etc。
明太フランスはどこのパン屋のが美味しいか、田園調布・多摩川河川沿い・代々木公園などに
どんな雪だるまが作られているかなど、調査物も。
どれも、脱力系のべつやくれいのスタンスがいい味を出しているのと、彼女がとても器用で、
自作品の完成度が高い(お菓子のジオラマでは素晴らしい「墓場」を作ってる)のも、
見て感心でき楽しくていい!
どれも、デイリーポータルZに載ってる記事だけど、探して読むのが面倒な人は、
これでまとめて読むと楽です。
1~3巻まで出てるけど、あまりにもどうでもいいことに挑戦しまくってる1巻が面白い。
スタバの店員のコスプレ(黒いポロに自作の緑色のエプロン)をして、スタバに行く話は笑えた。
自作した「かっこいい鼻眼鏡」は、画像で見る限りはなかなかの出来だし、
いろいろなものでたこウインナーを作る話も楽しい♪
2巻はちょっとネタが尽きた感も感じたけど、3巻は手作りネタが多くて、それも面白かった。
どんなことでも、一生懸命ココロミルことは素晴らしい!!と、ちょっとは思える一冊♪
お勧め~(^-^)ノ。
「宇宙の始まりと終わり」二間瀬敏史著:はるかな未来、銀河は蒸発し陽子や中性子すら消える・・? [ノンフィクションいろいろ]
8.5点
宇宙に関する事って、科学の進歩や新しい発見などで、どんどん新しい説が唱えられたり、
以前予測されていたことが確認されたりしている。
なので、(簡単な)宇宙論を読むのは面白いのだけど、「何故?何で?ヽ(゚◇。)ノ?」とその理論に
ついていけないことも。
「AだからB」というのを噛み砕いて説明してあっても、
「全然わからん(。◇。)?」となってしまう事しばしば。
この本は、この手の初心者向け宇宙論の中では、かなりわかりやすい内容になっていて、
すごく面白く読めた。
現在の地球や太陽系、銀河、宇宙全体の様子、太陽系やその惑星の成り立ち、
インフレーション膨張から始まると言われる(インフレーション膨張の前は不明)宇宙の始まりと形成、
そして、現在の科学で予想される未来の宇宙。
現在、過去、未来の大きな章にわけられ説明されている様々な事柄が、
イラストや例えを使い、そして段階を追って順に丁寧に説明されているので、かなりわかりやすい。
以前別の本で読んだ、宇宙形成の途中で起きる「宇宙の晴れ上がり」も、今までモヤモヤしてたのが、
「あーなるほど~!」とよくわかったし、「晴れ上がり」と言われる所以もなんとなく納得。
暗黒物質があると言われる理由やその性質や影響、ハッブル望遠鏡の名前で有名な天文学者
ハッブルの数々の功績、グレッグ・イーガンの小説「万物理論」の万物理論というのが
この本で扱われている「超弦理論」と「大統一理論」であり、小説を読んだ時は「?ヽ(゚◇。)ノ?」だった
その内容が朧げながらわかったこととか、新しくわかった事、今まで知らなかったこと、
モヤモヤしてた事への指針、などいろいろな発見があって、
読んでてワクワク、とてもとても楽しかったO(≧▽≦)O!
永遠の物だと思っていた、原子核を構成する陽子や中性子すら、10の36乗年くらい先には、
壊れて消滅する、なんて衝撃的な内容も。
宇宙論は諸説あるだろうし、今現在も新たな発見があるのかもしれないけど、
それを理解するにも、基本の部分はわかってないとダメなので、
その足がかりとして、とても面白く、参考になる本としてお勧めO(≧▽≦)O!!
でもでもでも、やっぱり量子力学はわからん(-_-;)!!
かなり噛み砕いて説明してあるので、一瞬わかったつもりになるんだけど、
それを元に理論を展開されると、「駄目だ~わからん・・・(-_-;)」になってしまう。
やっぱりわかってない状態から脱していない。
一つの粒子が同時にいろいろな状態を持つ(シュレディンガーの猫だなきっと)、
粒子は波動である、波動だからうんぬん(この辺からわからなくなる)・・・・etc。
ミクロの世界は「想像を絶する状態」だということなので、想像しようとせず、
理解しなければいけないんだろうけど、想像できないことってやっぱりわからん。
量子力学の基礎は、授業でとってたという旦那に質問しようにも、質問内容すらまとまらない、
何がわからないのかわからないところに、自分のわからなさが出てます(^_^;)。
宇宙論を読む時、避けて通れない量子力学。
その壁は高すぎ。
粒子が古典物理の法則を無視して壁をすり抜けるように、私もある時、
壁を越えるのではなく、すり抜ける事ができるんだろうか??
宇宙に関する事って、科学の進歩や新しい発見などで、どんどん新しい説が唱えられたり、
以前予測されていたことが確認されたりしている。
なので、(簡単な)宇宙論を読むのは面白いのだけど、「何故?何で?ヽ(゚◇。)ノ?」とその理論に
ついていけないことも。
「AだからB」というのを噛み砕いて説明してあっても、
「全然わからん(。◇。)?」となってしまう事しばしば。
この本は、この手の初心者向け宇宙論の中では、かなりわかりやすい内容になっていて、
すごく面白く読めた。
現在の地球や太陽系、銀河、宇宙全体の様子、太陽系やその惑星の成り立ち、
インフレーション膨張から始まると言われる(インフレーション膨張の前は不明)宇宙の始まりと形成、
そして、現在の科学で予想される未来の宇宙。
現在、過去、未来の大きな章にわけられ説明されている様々な事柄が、
イラストや例えを使い、そして段階を追って順に丁寧に説明されているので、かなりわかりやすい。
以前別の本で読んだ、宇宙形成の途中で起きる「宇宙の晴れ上がり」も、今までモヤモヤしてたのが、
「あーなるほど~!」とよくわかったし、「晴れ上がり」と言われる所以もなんとなく納得。
暗黒物質があると言われる理由やその性質や影響、ハッブル望遠鏡の名前で有名な天文学者
ハッブルの数々の功績、グレッグ・イーガンの小説「万物理論」の万物理論というのが
この本で扱われている「超弦理論」と「大統一理論」であり、小説を読んだ時は「?ヽ(゚◇。)ノ?」だった
その内容が朧げながらわかったこととか、新しくわかった事、今まで知らなかったこと、
モヤモヤしてた事への指針、などいろいろな発見があって、
読んでてワクワク、とてもとても楽しかったO(≧▽≦)O!
永遠の物だと思っていた、原子核を構成する陽子や中性子すら、10の36乗年くらい先には、
壊れて消滅する、なんて衝撃的な内容も。
宇宙論は諸説あるだろうし、今現在も新たな発見があるのかもしれないけど、
それを理解するにも、基本の部分はわかってないとダメなので、
その足がかりとして、とても面白く、参考になる本としてお勧めO(≧▽≦)O!!
でもでもでも、やっぱり量子力学はわからん(-_-;)!!
かなり噛み砕いて説明してあるので、一瞬わかったつもりになるんだけど、
それを元に理論を展開されると、「駄目だ~わからん・・・(-_-;)」になってしまう。
やっぱりわかってない状態から脱していない。
一つの粒子が同時にいろいろな状態を持つ(シュレディンガーの猫だなきっと)、
粒子は波動である、波動だからうんぬん(この辺からわからなくなる)・・・・etc。
ミクロの世界は「想像を絶する状態」だということなので、想像しようとせず、
理解しなければいけないんだろうけど、想像できないことってやっぱりわからん。
量子力学の基礎は、授業でとってたという旦那に質問しようにも、質問内容すらまとまらない、
何がわからないのかわからないところに、自分のわからなさが出てます(^_^;)。
宇宙論を読む時、避けて通れない量子力学。
その壁は高すぎ。
粒子が古典物理の法則を無視して壁をすり抜けるように、私もある時、
壁を越えるのではなく、すり抜ける事ができるんだろうか??
「はみだしシェフの世界やけっぱち放浪記」アンソニー・ボーディン著:いろいろな視点から「食」と「シェフの仕事」を見る [ノンフィクションいろいろ]

THE NASTY BITS―はみだしシェフの世界やけっぱち放浪記
- 作者: アンソニー ボーディン
- 出版社/メーカー: バベルプレス
- 発売日: 2011/09
- メディア: 単行本
たまに日本テレビの「世界まる見え!テレビ特捜部」などで、シェフがガイド役の海外グルメ番組を見る。
そういうシェフが、グルメ旅行記を本にしたのかなと思って借りてみたら、
その予想は半分当たってて、半分外れてた。
アンソニー・ボーデインは、ディスカバリーチャンネルで、世界各国を旅行し、その国の料理を
紹介する「アンソニー世界を喰らう」という番組を持っている。
ベテランシェフであったが、「キッチン・コンフィデンシャル」のヒットにより、作家に。
「アンソニー世界を喰らう」の紹介に「美食のインディ・ジョーンズ」と書いてあったように、
本書で読む限り、とにかく何でも食べるし、好奇心も旺盛。
イヌイットが目の前で解体したアザラシの肉や脳みそを、血まみれになりながら生で食べるし、
ベトナムの汚い屋台でも舌鼓を打ち、そうかと思えばハリウッドに進出した
正統派フランス料理をも楽しむ。
ニューヨークのお気に入りの高級寿司屋「雅」で出される、数々の寿司を愛し堪能する。
たくさんの料理が紹介されているし、美味しいものには惜しみない絶賛を、
そうでないものには辛辣な評価を下している。
欧米(特にアメリカ)のレストランの話は、かなり詳しく記述されているのだけれど、
「知っているのが前提(欧米向けに書かれている為)」で書かれている為、
店名やオーナーシェフ、料理の名前が羅列され感想が書かれていても、全然ピンと来ないのが残念。
唯一知っていたジェイミー・オリヴァーは、ジャンクフードとお菓子で構成されていた、
学校給食を改革したシェフとして、私の持つ印象は良かったんだけど、著者は毛嫌いしていた。
でも、何故だかは不明。
以前ジェイミーをテレビで見た時、甘いマスクで、お客さんから、アイドルのような扱いを
受けていたので、日本の川越達也みたいな感じなんだろうか??
「川越達也みたいなシェフは嫌い」って言えば、日本で通じるけど、外国人にはわからない、
そんな要素が、この本の欧米関係の記事は、数多く見られた。
でも、アメリカ人の彼にとって馴染みの無い、ブラジル、中国、ベトナムといった海外の料理は、
描写も詳しく、すごく美味しそうに感じたものが多かった。
料理の紹介で一番面白かったのは、スペインの奇才、フェラン・アドリアの「エル・ブジ」の料理の紹介。
以前、テレビで見たことがあるけど、まるで科学の実験のような料理風景と、
今まで見たことも無い料理の数々に、「どんな味がするのか一度食べてみたい!!」とすごく思った。
その摩訶不思議な姿と、今まで食べたことのないような目新しい感動を味あわせてくれる
美味しい料理の数々が、かなり詳しく紹介されていた。
でも、この本の「世界食べ歩き紀行」的な部分は半分。
アメリカのセレブシェフの内情や(成功と失敗の分かれ目等も)、本当は厨房を支え、
実際料理をしている、でもスポットが当たらないメキシコ系やヒスパニック系のスタッフの話、
過酷な下積み時代に著者が得た物、、シェフとして必要な能力や心構え、
パニックと隣り合わせの厨房、そしてパニックを乗り越える方法、悪いレストランの見分け方、
各国の材料や料理法を組み合わせて新しい料理を作るシェフ達、
そしてその考えと対立する地場物、伝統的な方法にこだわるシェフ達、
著者が嫌悪する「ローフード」の話など、欧米のレストラン文化史のような話しも多い。
また著者が治安が非常に悪かったニューヨークの昔を懐かしんで書いた記事は、
いろいろな場所で、ニューヨークの今と、昔を具体的に比較し、
(今は開発されキレイになっているけど、昔は危険な場所だった所多数)、
著者本人も書いている通り、面白い視点のニューヨークガイドになっている。
意見を率直に言い(過ぎ)、過激な意見も入っているが、今まで自分が否定していた事でも、
いい面があれば認めたり、考えを改めたりする、柔軟な姿勢には好感が持てた。
これを読んで、欧米のレストランのシステムというのは、日本の「料理人が料理する」とは全く違った
システム、オーナーシェフは、料理をしなくなり、プロデュースやマネージメントにシフトするのが
一般的なんだなーと思った。
確かに、寿司屋のように、料理長と数人の料理人で賄えるこじんまりとした店、
少ない席数の店が多い日本の高級料理店と違って、席数が多く、コース料理で出す品数も多い、
フロアにすらサービスの為スタッフが大量に必要な、フレンチなどの高級レストランとでは、全く違う。
そんな、文化の違いをいろいろ考えさせてくれた一冊。
そういえば、著者は、地場物にこだわる、伝統的な料理に敬意を抱いているタイプ。
でも、新たなる事にチャレンジする精神も評価しているし、また伝統的な料理に拘るあまり、
外国産のものを全て否定するという態度には、国粋主義者の匂いを感じ取り嫌悪している。
著者の場合、素材を最大限に生かすのが大切だという「味追求型」。
外国産の食べ物が、輸送の時のX線照射で発がん性があるとわかったとしても、
それが美味しければ、迷わず「美味しい食材」を選ぶと書いている。
そういう著者のスタンスや、いろいろな物に出会って考えが変わった事などが
書いてあるのも面白かった。
「知識ゼロからの西洋絵画史」山田五郎著:思い切った特徴付けがわかりやすい♪ [歴史]
7.5点
現在渋谷「Bunkamura」で「フェルメールからのラブレター展」
(2011年12月23日~2012年3月14日)が開催されているので、西洋絵画入門書の感想。
フェルメールの作品は「手紙を書く女と召使い」「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」の
三作品が展示されているようです。
「手紙を書く女と召使い」は、以前東京都美術館で開催された
「フェルメール展-光の天才画家とデルフトの巨匠たち」(リンク先感想)でも展示されてました。
この本を読んでて、「そっかフェルメールってバロック時代に入るんだ!」と改めて驚いた。
バロック絵画の作風とは、全然違う。
フェルメールの時代のオランダ絵画は、市民文化の発展による後押しがあったので、
他とは事情が違うんだけど。
その、17世紀オランダ風俗画を見たい方は、「フェルメールからのラブレター展」に
行くのもいいかもしれないです♪
フェルメールは日本での人気が高いので、東京都美術館でのフェルメール展と同じく、かなり混むかな??
で、この本は、真面目そうな顔にメガネ、そして中途半端なモヒカンみたいな髪型が印象的な
タレント・評論家山田五郎の、西洋絵画史の本。
かなり似たタイトルの「知識ゼロからの西洋絵画入門」(感想こちら)も出てます。
テレビでの山田五郎もそうであるように、わかりやすく面白く、古代ギリシャ・ローマから
現代のシュルレアリスムまで、西洋の絵画史を解説してくれます。
ビザンチン、ゴシック、初期フランドル、新古典、ロマン、印象・・・絵画にはいろいろな派があるけど、
イメージが曖昧なものも。
それらの特徴を「むりやり美女に例えると」などで説明してあるのが、面白くわかりやすい。
たとえば「マニエリスム」なら「整形疑惑の人工美人-顔立ちが変に整いすぎて・・(以下略)」、
ムンクが代表的な「ドイツ表現主義」なら
「アラサー自分語りブロガー:仕事も遊びも楽しいけれど・・(以下略)」なんて感じで書いてある。
解説文でも「初期フランドル派」なら、「ゴシックのゲルマン的森テイストとホラー趣味を
パワーアップして、よりリアルに細密に描いた感じ」と簡単にまとめた説明があり、
なるほど~と思ってしまった。
また「細密に」の部分では、初期フランドル派のヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」の
中央にある鏡の飾りの細かさが、その部分をアップにして説明してあり「うわっ細かい!」とびっくり。
「アルノルフィーニ夫妻の肖像」は夫の顔が不気味な絵・・・ぐらいの印象だったのが、大幅に変化!
初期フランドル派の作品を見る時は、細かいところまでチェックなのね!なんて勉強にもなった。
他の派や絵でも、そういう簡潔な解釈や、普通の人が興味を持ちそうな部分のピックアップがあって、
面白かった。
絵は全部カラーで紹介されている上、ワンポイント解説も入っており、西洋絵画史の流れ、
派の特徴などを、雑学として知るには、面白く読めるしわかりやすいしで、とても参考になる本。
時代ごとに、日本との比較もあり、それもまたコネタとして面白い。
楽しめました♪
現在渋谷「Bunkamura」で「フェルメールからのラブレター展」
(2011年12月23日~2012年3月14日)が開催されているので、西洋絵画入門書の感想。
フェルメールの作品は「手紙を書く女と召使い」「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」の
三作品が展示されているようです。
「手紙を書く女と召使い」は、以前東京都美術館で開催された
「フェルメール展-光の天才画家とデルフトの巨匠たち」(リンク先感想)でも展示されてました。
この本を読んでて、「そっかフェルメールってバロック時代に入るんだ!」と改めて驚いた。
バロック絵画の作風とは、全然違う。
フェルメールの時代のオランダ絵画は、市民文化の発展による後押しがあったので、
他とは事情が違うんだけど。
その、17世紀オランダ風俗画を見たい方は、「フェルメールからのラブレター展」に
行くのもいいかもしれないです♪
フェルメールは日本での人気が高いので、東京都美術館でのフェルメール展と同じく、かなり混むかな??
で、この本は、真面目そうな顔にメガネ、そして中途半端なモヒカンみたいな髪型が印象的な
タレント・評論家山田五郎の、西洋絵画史の本。
かなり似たタイトルの「知識ゼロからの西洋絵画入門」(感想こちら)も出てます。
テレビでの山田五郎もそうであるように、わかりやすく面白く、古代ギリシャ・ローマから
現代のシュルレアリスムまで、西洋の絵画史を解説してくれます。
ビザンチン、ゴシック、初期フランドル、新古典、ロマン、印象・・・絵画にはいろいろな派があるけど、
イメージが曖昧なものも。
それらの特徴を「むりやり美女に例えると」などで説明してあるのが、面白くわかりやすい。
たとえば「マニエリスム」なら「整形疑惑の人工美人-顔立ちが変に整いすぎて・・(以下略)」、
ムンクが代表的な「ドイツ表現主義」なら
「アラサー自分語りブロガー:仕事も遊びも楽しいけれど・・(以下略)」なんて感じで書いてある。
解説文でも「初期フランドル派」なら、「ゴシックのゲルマン的森テイストとホラー趣味を
パワーアップして、よりリアルに細密に描いた感じ」と簡単にまとめた説明があり、
なるほど~と思ってしまった。
また「細密に」の部分では、初期フランドル派のヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」の
中央にある鏡の飾りの細かさが、その部分をアップにして説明してあり「うわっ細かい!」とびっくり。
「アルノルフィーニ夫妻の肖像」は夫の顔が不気味な絵・・・ぐらいの印象だったのが、大幅に変化!
初期フランドル派の作品を見る時は、細かいところまでチェックなのね!なんて勉強にもなった。
他の派や絵でも、そういう簡潔な解釈や、普通の人が興味を持ちそうな部分のピックアップがあって、
面白かった。
絵は全部カラーで紹介されている上、ワンポイント解説も入っており、西洋絵画史の流れ、
派の特徴などを、雑学として知るには、面白く読めるしわかりやすいしで、とても参考になる本。
時代ごとに、日本との比較もあり、それもまたコネタとして面白い。
楽しめました♪
「中国がひた隠す毛沢東の真実」「餓鬼-秘密にされた毛沢東中国の飢饉」ただただ恐ろしい・・。 [歴史]
8点
8点
新年、最初の感想にに何をアップしようか少し悩んでいたのですが
(コステロさんお勧めの「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」-タイトル的にはピッタリ-は観てないし(^^;))、
丁度BSジャパンで放送していた、
池上彰の信州大学での講義「現代史講義-歴史を知ればニュースがわかる」で、
中国毛沢東の「大躍進」と「文化大革命」をやっていたので、この2冊に。
「中国がひた隠す毛沢東の真実」「餓鬼-秘密にされた毛沢東中国の飢饉」と、毛沢東関連の2冊。
毛沢東支配下の中国って、「なんじゃこりゃーーーーΣ( ̄ロ ̄lll)!」と思うほど悲惨なのがわかります。
支配してた期間が長いだけ、ポル・ポトよりも酷い気も・・・。
-----------------------------------------------------------------------------
ベトナム戦争・カンボジアのポルポト政権などの話を読むと、必ず出てくるのが毛沢東支配下の中国。
ベトナムやポルポト政権への資金・武器などの援助もしている。
ポルポト政権の人民の弾圧・虐殺の体制への思想的影響が非常に大きかったという
「文化大革命」に興味を持ったのが、「中国がひた隠す毛沢東の真実」読んだきっかけ。
まず、参ったのが人名・地名の漢字の羅列。
自慢じゃないけど、私は漢字の名前が苦手で、日本史を敬遠しちゃってるぐらいなのだ。
中国名は、日本名より、もっと難敵(-_-;)。
その上、どんどん人が粛清されていくので、どんどんニューフェイスが登場し、より混乱。
名前似てたりするし。
読むのにちょっと苦労してしまった。
でも、それでも毛沢東が行った「大躍進運動」や「文化大革命」がある意味凄い、
いや、すごすぎるというのはわかった。
数だけで見ても、ポルポト派支配下のカンボジアで虐殺された人は推定200万~400万、
ナチスドイツによる虐殺が2500万人、そして、毛沢東支配下で亡くなった人は、
4000万とも8000万とも言われている(これは政策の失敗などによる餓死なども入るらしい)。
桁が違う・・・。
粛清に次ぐ粛清、人民を煽り、地主層が虐殺されただけでなく、生徒が恩師を辱めた上に殺す・・・
そういう虐殺が正義の名の元に公然と行われ、その上、毛沢東の指示で虐殺に走った学生達も、
結局悲惨な境遇に追い込まれていく。
政策の失敗で飢餓が蔓延し・・・・、ポル・ポトや北朝鮮の実情より、
ナチスドイツやルワンダのジェノサイドより酷いと思われる状況が、何年も何年も続いた中国。
最初は、いまだに真相が明らかになっていない1930年前後の「富田事件」。
まだ中華人民共和国設立前、毛沢東一派が支配していた地区で起きた、
一説には10万人が、自白するまで拷問され殺されたという大規模な粛清事件であり、
早い時期から、捏造により敵を作り出し粛清を行なっていた事が窺い知れる。
自分の罪を認めるだけでなく、仲間を言うまで拷問を続けるというのは、
中世の魔女狩りとも共通するものが。
そして、その後も、この方法は続けられる事になる。
1957年反右派闘争、1958年大躍進運動、1959年反右傾運動、
1960~1961年数千万が犠牲になった大飢饉、
1966年~76年2千万人もの人が死んだ文化大革命・・と、悲劇・惨劇は続く。
全国どこにでも置かれた無記名で密告できる「告発摘発箱」、自分の身や家族を守る為には、
隣人・知人を密告しなければならない相互密告組織の確立と、
毛沢東は中国を、恐怖と疑念渦巻く「密告社会」へと変貌させた。
また目の上のタンコブであった老幹部達は、「治療」と称した拷問のような手術などで、
次々に「病死」。
長期に渡って陰惨な「治療」が続けられた幹部もいたという。
そして、数千万とも言われる餓死者を出した「大躍進」での失敗で立場が危うくなった毛沢東は、
自分の地位を脅かす幹部を葬り去るため「文化大革命」を起こす。
最初は、地主、富農、資本家(黒五類)などの出身者が迫害された。
迫害する側の中心は、学生達であり紅五類(革命幹部、革命軍人、革命烈士、工人、貧農・下層中農)
出身者だった為、「紅衛兵」と呼ばれた。
学校は荒れ果て、黒五類出身の生徒や恩師を、殴り殺しても、何の咎も受けない状況に。
北京ではじまったそれは全国に波及し、多くの黒五類の家庭や人々(多くは文化人や知識人)が
襲われ、家財を略奪されたり、暴力を受けたり、殺されたりした。
その後、ターゲットは変わり、工人・貧農、下層農民階級出身者による、
紅五類の中の高級幹部へとなった。
この文化大革命により、毛沢東は、資本家、文化人、地主、そして政敵を潰すことに成功した。
毛沢東の扇動によって操られた「紅衛兵」は、目的が達せられた後は、お役御免とばかり、
逮捕されたり、農村へ追いやられたりした。
「文化大革命」に関しては、あまり詳しく知らなかったので、かなり衝撃的な内容だった。
ルワンダの虐殺でもそうだけど、人は理由を与えられたり、優越感を刺激されたりすると
(ルワンダでは虐殺されたツチ族はゴキブリと同じというというような啓蒙活動が事前に行われていた)、
このような非道な行動を平気で起こす・・・というのが恐ろしい。
ポル・ポト派が、文化大革命を参考にしていたというのも、
基本になる概念がとても似ており、納得だった。
大躍進、人民公社、三年大飢饉、文化大革命、紅衛兵運動など、
結局数千万という犠牲者を出したにも関わらず、
「醜い歴史に長い無用、年月に任せて忘却させよ」という今でも変わらぬ中国党中央の基本戦略により、
その歴史は若い人達には知らされず、毛沢東は現在も崇められている事も、また怖い。
以前、テレビだったか本だったかで、ネパールで活動しているマオイスト
(ネパール共産党毛沢東主義派)達に、上記のような毛沢東の失政を伝えたら、
全くそれを知らず、逆に嘘を言うなと激怒したというのを見た。
ネパールの話は、もう何年も前の話なので、インターネットなど情報網が発達した今、
「年月に任せて忘却させよ」は徐々に通用しなくなっているとは思うけど、
ネパールは現在、ネパール共産党統一毛沢東主義派が政権を握っている。
悪いことは隠し、良い事だけを言い続ければ、後者だけが真実として広まる・・というのは、
情報網が発達しても変わらないのかもしれない。
原発事故でも思ったけど、「人は自分が信じたいもの」を「自分の気持ちを代弁してくれるもの」を、
信じやすい。
ネパールでのマオイストの勢力拡大には、貧しい人々の立場を代弁するような思想を、
貧しい人々達が支持したという背景がある(マオイストの勢力範囲では、
反対したくてもできないという状況もあったようだけど)。
知識層や富裕層の批判、農村回帰というのは、貧しい人々にとっては、
支持したいプロパガンダなのだろうし。
この本では、毛沢東の狡猾な政策、性格、粛清や側近達の様子なども詳しく述べられている。
今の中国のトップは、粛清の嵐だった毛沢東支配下で生き延びた人達なんだと思うと、
一筋縄じゃいかない、日本の政治家が全くかなわないのも、理解できる。
毛沢東時代の中国の闇の歴史がよくわかる本。
お勧めです!!
---------------------------------------------------------------------------------------------
「餓鬼-秘密にされた毛沢東中国の飢饉」の方は、毛沢東の「大躍進」など、
急激で無理な農業改革で起きた、大規模な飢餓に関しての本。
政策の失敗により、肥沃な大地が、飢餓の大地に変貌する、その構造が詳細に語られている。
最初の方で中国に政策面で先行していたソ連の、1930年代のウクライナ大飢饉(ホロドモール)に
ついて述べている。
地方役人は誇張した収穫高を報告し、収穫高が足りなくても政府に報告した分、
農民の取り分が無くなっても取り立てる。
集団化による農村の荒廃、無理な取り立て、それが大飢饉を引き起こした。
また、ソ連統合後も、ウクライナは愛国心が強く、それを潰すために、飢饉の報告は握りつぶされ、
他の地域に食料援助がされても、ウクライナだけは搾取され続けた。
また、その後、スターリンは、この失政の責任を他の幹部に押し付け、大規模な粛清を行なっている。
このソ連、ウクライナで大飢饉が起きた構造は、中国での大飢饉とほぼ同じだ。
そして、このソ連での大飢饉の軌跡をなぞるように、中国でも、集団化、無理な増産計画、
科学的では無い農業政策(倍植えれば倍採れるとか)、
一時的な飽食(足りなくなったら国が配給してくれると、先を考えず食料を消費する)、
労働者の怠惰、農村の荒廃、実際の収穫高以上の報告と取り立て、
農民を土木工事などにかり出した為、滞る収穫作業とそれによってダメになる作物、
実際は国内に穀物が足りないにも関わらず、架空の数字を信じての輸出量増・・・・。
スターリンが悪い報告を信じなかったように、毛沢東も、党幹部からの飢饉の話には耳を貸さなかった。
そして、それが本当の事だと知った後も、自分の失政を認める事はせず、状況を悪化させた。
大量の餓死者が発生し、人肉食が行われ、妻や子供を売ったり、捨てたり、食べたり、
そういう悲惨な時期以外も、毛沢東支配下の中国が慢性的な飢餓状態であったことがわかる。
ちょっとした食料の盗難などで農民は投獄どころか、拷問され殺されたり(元地主だと殺されるが、
貧農はお咎めなしということも)、状況が少し落ち着けば、今度は拷問した側が訴えられ殺されると、
どんな立場でも安心できない・・・という中国国内の状況、毛沢東支配が中国農民を飢餓に追いやり
追い詰めていたことが見て取れる。
本書ではスターリンがウクライナに行ったように、弾圧の為の飢饉がチベットで起きた事にも
言及している。
他にも、飢饉の最中の農村の悲惨な状況(飢餓が襲う農村の壮絶な描写は、
現在の北朝鮮を思い出す)、ほとんど飢饉の影響が無かった都市部との落差
(北朝鮮でも、少し前までは都市部と農村の落差が激しかった)など、
中国の大飢饉に関して、丹念に詳細に調べ上げられ、とても読み応えのある一冊。
こちらもお勧め!!!
ジャレド・ダイアモンドが書いた「文明崩壊」でも、文明が崩壊する理由というのは似ていた。
ソ連と中国の飢饉の構造、独裁者が行った事なども、ソ連が30年ほど先行していたが、
とても似たような軌跡を辿っている。
そして、現在北朝鮮が後を追っている状態とも言える(毛沢東が亡くなったあと状況が改善したように、
金正日が亡くなって変わるのか?)。
人は同じような道を辿りがちなのだろうか・・・・と思ってしまう一冊でもあった。
8点
新年、最初の感想にに何をアップしようか少し悩んでいたのですが
(コステロさんお勧めの「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」-タイトル的にはピッタリ-は観てないし(^^;))、
丁度BSジャパンで放送していた、
池上彰の信州大学での講義「現代史講義-歴史を知ればニュースがわかる」で、
中国毛沢東の「大躍進」と「文化大革命」をやっていたので、この2冊に。
「中国がひた隠す毛沢東の真実」「餓鬼-秘密にされた毛沢東中国の飢饉」と、毛沢東関連の2冊。
毛沢東支配下の中国って、「なんじゃこりゃーーーーΣ( ̄ロ ̄lll)!」と思うほど悲惨なのがわかります。
支配してた期間が長いだけ、ポル・ポトよりも酷い気も・・・。
-----------------------------------------------------------------------------
ベトナム戦争・カンボジアのポルポト政権などの話を読むと、必ず出てくるのが毛沢東支配下の中国。
ベトナムやポルポト政権への資金・武器などの援助もしている。
ポルポト政権の人民の弾圧・虐殺の体制への思想的影響が非常に大きかったという
「文化大革命」に興味を持ったのが、「中国がひた隠す毛沢東の真実」読んだきっかけ。
まず、参ったのが人名・地名の漢字の羅列。
自慢じゃないけど、私は漢字の名前が苦手で、日本史を敬遠しちゃってるぐらいなのだ。
中国名は、日本名より、もっと難敵(-_-;)。
その上、どんどん人が粛清されていくので、どんどんニューフェイスが登場し、より混乱。
名前似てたりするし。
読むのにちょっと苦労してしまった。
でも、それでも毛沢東が行った「大躍進運動」や「文化大革命」がある意味凄い、
いや、すごすぎるというのはわかった。
数だけで見ても、ポルポト派支配下のカンボジアで虐殺された人は推定200万~400万、
ナチスドイツによる虐殺が2500万人、そして、毛沢東支配下で亡くなった人は、
4000万とも8000万とも言われている(これは政策の失敗などによる餓死なども入るらしい)。
桁が違う・・・。
粛清に次ぐ粛清、人民を煽り、地主層が虐殺されただけでなく、生徒が恩師を辱めた上に殺す・・・
そういう虐殺が正義の名の元に公然と行われ、その上、毛沢東の指示で虐殺に走った学生達も、
結局悲惨な境遇に追い込まれていく。
政策の失敗で飢餓が蔓延し・・・・、ポル・ポトや北朝鮮の実情より、
ナチスドイツやルワンダのジェノサイドより酷いと思われる状況が、何年も何年も続いた中国。
最初は、いまだに真相が明らかになっていない1930年前後の「富田事件」。
まだ中華人民共和国設立前、毛沢東一派が支配していた地区で起きた、
一説には10万人が、自白するまで拷問され殺されたという大規模な粛清事件であり、
早い時期から、捏造により敵を作り出し粛清を行なっていた事が窺い知れる。
自分の罪を認めるだけでなく、仲間を言うまで拷問を続けるというのは、
中世の魔女狩りとも共通するものが。
そして、その後も、この方法は続けられる事になる。
1957年反右派闘争、1958年大躍進運動、1959年反右傾運動、
1960~1961年数千万が犠牲になった大飢饉、
1966年~76年2千万人もの人が死んだ文化大革命・・と、悲劇・惨劇は続く。
全国どこにでも置かれた無記名で密告できる「告発摘発箱」、自分の身や家族を守る為には、
隣人・知人を密告しなければならない相互密告組織の確立と、
毛沢東は中国を、恐怖と疑念渦巻く「密告社会」へと変貌させた。
また目の上のタンコブであった老幹部達は、「治療」と称した拷問のような手術などで、
次々に「病死」。
長期に渡って陰惨な「治療」が続けられた幹部もいたという。
そして、数千万とも言われる餓死者を出した「大躍進」での失敗で立場が危うくなった毛沢東は、
自分の地位を脅かす幹部を葬り去るため「文化大革命」を起こす。
最初は、地主、富農、資本家(黒五類)などの出身者が迫害された。
迫害する側の中心は、学生達であり紅五類(革命幹部、革命軍人、革命烈士、工人、貧農・下層中農)
出身者だった為、「紅衛兵」と呼ばれた。
学校は荒れ果て、黒五類出身の生徒や恩師を、殴り殺しても、何の咎も受けない状況に。
北京ではじまったそれは全国に波及し、多くの黒五類の家庭や人々(多くは文化人や知識人)が
襲われ、家財を略奪されたり、暴力を受けたり、殺されたりした。
その後、ターゲットは変わり、工人・貧農、下層農民階級出身者による、
紅五類の中の高級幹部へとなった。
この文化大革命により、毛沢東は、資本家、文化人、地主、そして政敵を潰すことに成功した。
毛沢東の扇動によって操られた「紅衛兵」は、目的が達せられた後は、お役御免とばかり、
逮捕されたり、農村へ追いやられたりした。
「文化大革命」に関しては、あまり詳しく知らなかったので、かなり衝撃的な内容だった。
ルワンダの虐殺でもそうだけど、人は理由を与えられたり、優越感を刺激されたりすると
(ルワンダでは虐殺されたツチ族はゴキブリと同じというというような啓蒙活動が事前に行われていた)、
このような非道な行動を平気で起こす・・・というのが恐ろしい。
ポル・ポト派が、文化大革命を参考にしていたというのも、
基本になる概念がとても似ており、納得だった。
大躍進、人民公社、三年大飢饉、文化大革命、紅衛兵運動など、
結局数千万という犠牲者を出したにも関わらず、
「醜い歴史に長い無用、年月に任せて忘却させよ」という今でも変わらぬ中国党中央の基本戦略により、
その歴史は若い人達には知らされず、毛沢東は現在も崇められている事も、また怖い。
以前、テレビだったか本だったかで、ネパールで活動しているマオイスト
(ネパール共産党毛沢東主義派)達に、上記のような毛沢東の失政を伝えたら、
全くそれを知らず、逆に嘘を言うなと激怒したというのを見た。
ネパールの話は、もう何年も前の話なので、インターネットなど情報網が発達した今、
「年月に任せて忘却させよ」は徐々に通用しなくなっているとは思うけど、
ネパールは現在、ネパール共産党統一毛沢東主義派が政権を握っている。
悪いことは隠し、良い事だけを言い続ければ、後者だけが真実として広まる・・というのは、
情報網が発達しても変わらないのかもしれない。
原発事故でも思ったけど、「人は自分が信じたいもの」を「自分の気持ちを代弁してくれるもの」を、
信じやすい。
ネパールでのマオイストの勢力拡大には、貧しい人々の立場を代弁するような思想を、
貧しい人々達が支持したという背景がある(マオイストの勢力範囲では、
反対したくてもできないという状況もあったようだけど)。
知識層や富裕層の批判、農村回帰というのは、貧しい人々にとっては、
支持したいプロパガンダなのだろうし。
この本では、毛沢東の狡猾な政策、性格、粛清や側近達の様子なども詳しく述べられている。
今の中国のトップは、粛清の嵐だった毛沢東支配下で生き延びた人達なんだと思うと、
一筋縄じゃいかない、日本の政治家が全くかなわないのも、理解できる。
毛沢東時代の中国の闇の歴史がよくわかる本。
お勧めです!!
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「餓鬼-秘密にされた毛沢東中国の飢饉」の方は、毛沢東の「大躍進」など、
急激で無理な農業改革で起きた、大規模な飢餓に関しての本。
政策の失敗により、肥沃な大地が、飢餓の大地に変貌する、その構造が詳細に語られている。
最初の方で中国に政策面で先行していたソ連の、1930年代のウクライナ大飢饉(ホロドモール)に
ついて述べている。
地方役人は誇張した収穫高を報告し、収穫高が足りなくても政府に報告した分、
農民の取り分が無くなっても取り立てる。
集団化による農村の荒廃、無理な取り立て、それが大飢饉を引き起こした。
また、ソ連統合後も、ウクライナは愛国心が強く、それを潰すために、飢饉の報告は握りつぶされ、
他の地域に食料援助がされても、ウクライナだけは搾取され続けた。
また、その後、スターリンは、この失政の責任を他の幹部に押し付け、大規模な粛清を行なっている。
このソ連、ウクライナで大飢饉が起きた構造は、中国での大飢饉とほぼ同じだ。
そして、このソ連での大飢饉の軌跡をなぞるように、中国でも、集団化、無理な増産計画、
科学的では無い農業政策(倍植えれば倍採れるとか)、
一時的な飽食(足りなくなったら国が配給してくれると、先を考えず食料を消費する)、
労働者の怠惰、農村の荒廃、実際の収穫高以上の報告と取り立て、
農民を土木工事などにかり出した為、滞る収穫作業とそれによってダメになる作物、
実際は国内に穀物が足りないにも関わらず、架空の数字を信じての輸出量増・・・・。
スターリンが悪い報告を信じなかったように、毛沢東も、党幹部からの飢饉の話には耳を貸さなかった。
そして、それが本当の事だと知った後も、自分の失政を認める事はせず、状況を悪化させた。
大量の餓死者が発生し、人肉食が行われ、妻や子供を売ったり、捨てたり、食べたり、
そういう悲惨な時期以外も、毛沢東支配下の中国が慢性的な飢餓状態であったことがわかる。
ちょっとした食料の盗難などで農民は投獄どころか、拷問され殺されたり(元地主だと殺されるが、
貧農はお咎めなしということも)、状況が少し落ち着けば、今度は拷問した側が訴えられ殺されると、
どんな立場でも安心できない・・・という中国国内の状況、毛沢東支配が中国農民を飢餓に追いやり
追い詰めていたことが見て取れる。
本書ではスターリンがウクライナに行ったように、弾圧の為の飢饉がチベットで起きた事にも
言及している。
他にも、飢饉の最中の農村の悲惨な状況(飢餓が襲う農村の壮絶な描写は、
現在の北朝鮮を思い出す)、ほとんど飢饉の影響が無かった都市部との落差
(北朝鮮でも、少し前までは都市部と農村の落差が激しかった)など、
中国の大飢饉に関して、丹念に詳細に調べ上げられ、とても読み応えのある一冊。
こちらもお勧め!!!
ジャレド・ダイアモンドが書いた「文明崩壊」でも、文明が崩壊する理由というのは似ていた。
ソ連と中国の飢饉の構造、独裁者が行った事なども、ソ連が30年ほど先行していたが、
とても似たような軌跡を辿っている。
そして、現在北朝鮮が後を追っている状態とも言える(毛沢東が亡くなったあと状況が改善したように、
金正日が亡くなって変わるのか?)。
人は同じような道を辿りがちなのだろうか・・・・と思ってしまう一冊でもあった。
「土星マンション」岩岡ヒサエ著:地球を囲む輪っかに住む人々 [コミック]
7.5点
2011年12月31日、年の〆にふさわしい本の感想を・・・とか思ったけど、
そんなの全然読んでない(^^;)。
楳図かずおの「蟲たちの家」や「ねがい」よりはまだいいかと、「土星マンション」の感想。
でも、読んだきっかけが「ぼく、オタリーマン。」の中でお勧めされてたから・・という(^^;)。
で、土星マンションは、地球全体が環境保護区域となり住めなくなった近未来のお話。
人々は土星の輪のように、地球を囲む輪「リングシステム」の中で生活している。
輪のような建造物は、上層・中層・下層にわかれたマンション構造。
上層部にはお金持ちが、下層部には庶民が住み、下層住民は能力があっても、
就ける仕事が限られているなど、社会問題をはらんだ設定を持ちながらも、
ふんわりとした作風で描かれている優しい世界観が心地よい。
下層の人々の生活は、人と人の繋がりが温かい、昭和を思い出させるような雰囲気。
それと、リングシステムの中、成層圏での生活というSF的な要素が融合していて、
独自の雰囲気を醸し出している。
主人公ミツの父親は、リングシステムの外装の窓を拭く仕事だった。
しかし、仕事中事故で転落し行方不明に。
中学校を卒業したミツは、父親の仕事を継いで同じ仕事に就く。
成層圏での仕事は危険と隣り合わせ。
仕事を通じて、ミツは亡くなった父親のいろいろな面を知ったり、
新たな出会いを得たりしつつ成長していく。
SFというより、ファンタジー色が強い作品で、この優しい世界観はとても好きなんだけど、
ちょっと優しすぎて物足りない部分も(キツイエピソードなどもあるんだけど、著者の作風からか、
そんなにドロドロしてない)。
7巻まで出ているんだけど、続きを読むか悩み中。
でも、この世界観、好きな人はとても好きなはず。
「オタクっぽくなく、女性に勧めるには良い漫画」としてオタリーマンであげられていたくらいだし。
ということで、興味を持った方は、一度手にとってみてください(^-^)ノ。
2011年12月31日、年の〆にふさわしい本の感想を・・・とか思ったけど、
そんなの全然読んでない(^^;)。
楳図かずおの「蟲たちの家」や「ねがい」よりはまだいいかと、「土星マンション」の感想。
でも、読んだきっかけが「ぼく、オタリーマン。」の中でお勧めされてたから・・という(^^;)。
で、土星マンションは、地球全体が環境保護区域となり住めなくなった近未来のお話。
人々は土星の輪のように、地球を囲む輪「リングシステム」の中で生活している。
輪のような建造物は、上層・中層・下層にわかれたマンション構造。
上層部にはお金持ちが、下層部には庶民が住み、下層住民は能力があっても、
就ける仕事が限られているなど、社会問題をはらんだ設定を持ちながらも、
ふんわりとした作風で描かれている優しい世界観が心地よい。
下層の人々の生活は、人と人の繋がりが温かい、昭和を思い出させるような雰囲気。
それと、リングシステムの中、成層圏での生活というSF的な要素が融合していて、
独自の雰囲気を醸し出している。
主人公ミツの父親は、リングシステムの外装の窓を拭く仕事だった。
しかし、仕事中事故で転落し行方不明に。
中学校を卒業したミツは、父親の仕事を継いで同じ仕事に就く。
成層圏での仕事は危険と隣り合わせ。
仕事を通じて、ミツは亡くなった父親のいろいろな面を知ったり、
新たな出会いを得たりしつつ成長していく。
SFというより、ファンタジー色が強い作品で、この優しい世界観はとても好きなんだけど、
ちょっと優しすぎて物足りない部分も(キツイエピソードなどもあるんだけど、著者の作風からか、
そんなにドロドロしてない)。
7巻まで出ているんだけど、続きを読むか悩み中。
でも、この世界観、好きな人はとても好きなはず。
「オタクっぽくなく、女性に勧めるには良い漫画」としてオタリーマンであげられていたくらいだし。
ということで、興味を持った方は、一度手にとってみてください(^-^)ノ。
「空白の天気図」柳田 邦男著:原爆・終戦直後の広島の台風被害を描いたドキュメンタリー!面白い!! [ノンフィクションいろいろ]

空白の天気図―核と災害1945・8・6/9・17 (文春文庫)
- 作者: 柳田 邦男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/09/02
- メディア: 文庫
ちょびさんのブログ「自転車に乗って」で紹介されていたので、読みました。
昭和20年9月17日。
敗戦直後、原爆の被害から全く立ち直っていない広島を直撃した「枕崎台風」。
全国の死者行方不明3000人以上、その内2000人以上が広島での被害だった。
原爆による設備・装置の破損、職員の怪我や放射線による障害、戦争の為、足りない物資・食料・・・、
様々な困難のもと、地道に観測と調査を続けた広島気象台隊員の姿を描いたノンフィクション。
広島気象台を舞台にはしているが、気象情報が戦争の作戦行動に重要だった事から、
徐々に軍の支配下に組み込まれつつあった気象庁や気象情報の扱いなど、
第二次世界大戦下で、日本の気象台が置かれた立場などにも詳しく触れられている。
また、原爆投下直後、気象台職員が体験した爆風の凄さ、爆風で設備が破壊され、
怪我人も出た広島気象台の惨状や、その後の放射能の影響により次々に体調不良を起こす
職員が続出した中で、業務を続けた気象台職員達の苦闘。
それと合わせて、原爆を落とされた広島の壮絶な状況や、放射能がどのように人体に影響を
与えたか、原爆病の症状などについても、語られている。
通信網が破壊され、気象データを観測しても、予報を流せない状況の中でも、
気象台職員達は「一日も欠かさずデータをとる」という地味な業務を堅実に続けていく。
その考え方が、後に、地道な聞き取り調査により、黒い雨の降雨範囲や
火災による突風が起きた地域を把握できる資料の作成へともつながっていく。
そして、戦後の通信網の貧弱さが、勢力の強い台風の襲来や進路をを適切に把握できず、
また一般の人々に知らせることもままならず、大きな被害へとつながっていった過程も描かれている。
日頃何気なく見ている天気予報、それが膨大なデータの集積の結果であり、
その背後には多くの人々の地道な仕事があること、気象情報の大切さなどが改めて実感された。
このドキュメンタリーを通して、職業意識をしっかり持ち、地味で目立たない仕事を着実に
こなすことの素晴らしさ、そういう意識を持ち仕事をしている人々が社会を支える礎になっている
ということも伝わってくる。
著者が「ノンフィクションの作品性は、単なる取材の記録でも羅列でもなく、
歴史的真実の部分に関して、どれだけ読者の心のなかに澱を残すことができるかに関わっている」
ということをあとがきで書いている。
そして、その著者の目指す作品性が、本書にはしっかり反映されている。
また少しでも調べられる事は追求して調べるという著者の緻密な取材態度により、
原爆投下直後から、室戸台風襲来、そして放射能の与えた影響まで、
広島の人々の様子が臨場感あふれる筆で描かれ、ドキュメンタリーとして、素晴らしい内容になっている。
すごくお勧めです(^-^)ノ。
「FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE 8巻発売!」太田垣 康男原作:虐殺と友愛・・・それは同時に成り立つ [コミック]

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(8) (ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 太田垣 康男
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2011/12/24
- メディア: コミック
7.8点
世界が2つの勢力に分かれた近未来を舞台に、ヴァンツァーというロボットが戦う戦場、
その戦場で為す術も無く犠牲になる人々、そして戦う兵士達の苦悩、生き様、狂気、
それらをリアルに描いた「フロントミッション ドッグライフ&ドッグスタイル」の8巻がでました!!
1~5巻までの感想はこちら。
8巻は、5巻の後半から始まる話の続きで、「羊飼い」と呼ばれる男に率いられた小隊の話。
で、この巻、すっごく面白かった。
「羊飼い」の話は、巻を追うごとに面白くなる!
最初は冴えない男だなと思った「羊飼い」がどんどん魅力的に、そして恐ろしくも感じられる存在になる。
虐殺、後悔、戦場の狂気、そして友愛、信頼感・・・戦場に渦巻くいろいろな感情が、
死と隣り合わせという戦場での、緊迫感溢れるヴァンツァー戦を織りまぜながら、表現されてます。
まだ「羊飼い」の話は続いており、続きが楽しみO(≧▽≦)O!
「テルマエ・ロマエ4巻」(ヤマザキマリ著)発売!過去に帰れなくなったルシウスは・・・ [コミック]
7.3点
古代ローマの技師ルシウスが、現代の日本にタイムスリップし、そこで見聞きした知識を元に、
古代ローマで工夫を凝らした「風呂」を創り上げるというキテレツな設定の
「テルマエ・ロマエ」(リンク先は一巻感想)。
その4巻が発売されましたO(≧▽≦)O!
今まで「ルシウス風呂のアイディアに悩む→タイムスリップ→アイディアを得て風呂完成!」という
パターンを繰り返して来た。
しかし、今回はそのパターンが崩れ、ルシウスは古代に戻れなくなってしまう。
現代日本で、ルシウスはどう生きていくのか??
「ラテン語もでき、古代ローマを愛していて、頭も良く才色兼備の芸者と出会う」という設定は、
あまりに出来過ぎててどうかと思ったけど、今までのパターンをマンネリ気味に感じていたので、
話を進めるためにはそれもそれでありか・・と、スルー。
ただ、パターンが崩れた事は、賛否両論あるよう。
現代日本で、驚愕するいろいろな文明に遭遇しつつ、奮闘するルシウスの姿がなかなか良いです(^^)。
古代ローマの技師ルシウスが、現代の日本にタイムスリップし、そこで見聞きした知識を元に、
古代ローマで工夫を凝らした「風呂」を創り上げるというキテレツな設定の
「テルマエ・ロマエ」(リンク先は一巻感想)。
その4巻が発売されましたO(≧▽≦)O!
今まで「ルシウス風呂のアイディアに悩む→タイムスリップ→アイディアを得て風呂完成!」という
パターンを繰り返して来た。
しかし、今回はそのパターンが崩れ、ルシウスは古代に戻れなくなってしまう。
現代日本で、ルシウスはどう生きていくのか??
「ラテン語もでき、古代ローマを愛していて、頭も良く才色兼備の芸者と出会う」という設定は、
あまりに出来過ぎててどうかと思ったけど、今までのパターンをマンネリ気味に感じていたので、
話を進めるためにはそれもそれでありか・・と、スルー。
ただ、パターンが崩れた事は、賛否両論あるよう。
現代日本で、驚愕するいろいろな文明に遭遇しつつ、奮闘するルシウスの姿がなかなか良いです(^^)。
「プロが教えるチーズの基本知識から扱い方まで プロフェッショナル・チーズ読本」木村則生著 [ダイエット・掃除・クッキング]

プロフェッショナル・チーズ読本: プロが教えるチーズの基本知識から扱い方まで
- 作者: 木村 則生
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2011/11/14
- メディア: 単行本
7点
チーズを作る工程、チーズが固まる原理(割りと詳しい)、初心者向け・通向けチーズの紹介、
チーズを食す(プラトーの作り方等)・保存する時のハウツー、ラベルの見方、チーズの雑学などを、
わかりやすく簡単に紹介した本。
チーズが固まる時の化学反応の説明などは、シンプルなイラストが添えてあり、
そのページを見ると、パッと見、中学生の理科の教科書みたい。
チーズに興味はあるけど、詳しすぎるものはまだ無理なんて人に、とっかかりの本として良い本。
ただ、紹介されているチーズの数は少なく、カタログ的な利用をしたい人は、物足りない気が。
そういえば、この本、チーズの定義や分類、成分の名称など、かなり細かい部分にもこだわりがある
内容なんだけど、誤植が目立ってたのが、内容と相反するようで気になった(;^^A。
※この本を読んで食べたいと思ったチーズの覚書
・「ピエ・ダングロワ」-脂肪分60%の食べやすいウォッシュチーズ。
・「カンボゾラ」-ブルーチーズを白カビチーズで覆ったチーズ。これも脂肪分65%と高く食べやすい。
・「エクスプロラトゥール」「カプリス・デ・デュー」-脂肪分の高い白カビチーズ
自分は、脂肪分の高いチーズ好きなんだなーと、書きだしてみて実感(;^^A。
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